こんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回はSeymour DuncanのSSL-5 Custom Staggeredをいつも使っているストラト、Black Smoker Sigma Tradmasterのリアに載せてみました。。
ライブ、レコーディング、自宅練習等々で回したインプレッションをまとめます。
元々リアはVanzandt ROCK(ちょっとだけ高出力)だったけど、
「もっとパンチが欲しい。でもシングルらしさは死守」
というわがままを叶えてくれるか?でSSL-5を選択。
どうもシングルサイズハムが見た目的にちょっと…という人にもおすすめです。
目次
SSL-5のスペック
- DC抵抗:約13.3kΩ(高出力シングル)
- マグネット:ALNICO5
- ポールピース:Staggered(ヴィンテージ風)
- 出力:SSL-1の約2倍くらい
- Vanzandt ROCKは7.3kΩ程
David GilmourのシグネチャーSSL-5として有名。
SUGIZOさんのギターにも一時期載せられていました。
ハムノイズキャンセルなし、純粋なシングルコイルのスペックを保った高出力シングル。
Seymour Duncanの公式チャートは以下の感じです。
実際のチャートよりも中域が結構出ているように感じます。

載せたギター
いつものBlack Smokerの3シングルストラトのリア。
アルダーボディ、メイプルネック、ココボロ指板のやつです。
フロントミドルはFender CS ’69 PU。
元々リアはVanzandt ROCK(ちょっとだけ高出力)ととっかえひっかえ載せ替えています。
冒頭でも述べましたが、自分はシングルサイズハムがちょっとルックス的に合わないんですよね…
クリーンサウンド:抜けは保つが、トゥワンギーさが控えめ
シングルらしい鈴鳴り抜けはある程度残るが、トゥワンギーな感じは減る。
高出力化しているので予想の範囲内。
アンプ直でFender系アンプで弾くと、
クリーンでも低音弦の芯が太くなる。
キャリキャリ下感じが減るので「ちょっと大人しいシングル」感。
コンプ感が増える
クランチ~ハイゲイン:ハードロックくらいなら十分、メタルは工夫次第
クランチ
クランチではパワー感ゆえに余裕がある歪み。
ピーキーさがあまりないので扱いやすい。
シングルコイルの味を求めるとちょっと違うかも?
直流抵抗値の差かハーフトーンはあまりきれいに出ない。(クリーンも同様)
ハイゲイン
ミドルがよく出る。
ハードロックくらいの歪みならばアンプ+ブースターでいける。
パームミュートのズンズン感もシングルにしては出る
メタルの刻みとなると、アンプやEQ、ギター本体のトーンでの工夫が必要。
重低音はハムバッカーと比べると違いはわかる。
シングルコイルの分離感が残るので歪ませてもコード感が出る
ノイズ
ハムノイズはシングルそのまま。
ハイゲインにするとそれなりにノイズが乗る
ノイズゲートなどで解決可能。
ライブ/レコーディング実戦:ボリューム操作が生きる
ボリューム絞ってクランチ、フロントやミドルとの組み合わせでハイゲインからクリーンまで用途が広がる。
自分のストラトはフロントとリアのミックスもできるようにしていますが、こちらも直流抵抗値の差からかハーフトーンがあまり良くなく、変化が微量。
ミドルがよく出ていて、アンサンブルでの抜けは良い。
SSL-5単体のリードはコンプ感も適度にあって弾きやすい。
とはいえ、シングルのエッジも残るので3シングルのリード用として考えると使いやすさがあっていい。
SSL-5がハマる人、ハマらない人
ハマる人
- ストラトリアでパンチ欲しいロック勢
- Gilmourトーン狙い
- ボリューム操作でクリーン/歪み切り替えたい人
ハマらない人
- 純粋なシングルコイルのヴィンテージトーン
- 極端なハイゲイン/ドロップチューニング(ハムバッカーへ)
- ハイゲイン時でのノイズを嫌う人(ハムバッカーorノイズレス)
SSL-5レビューまとめ
Seymour Duncan SSL-5はハイゲインな純粋なシングルコイルとしてはかなりおすすめです。
ヴィンテージの繊細さは少し犠牲だけど、
実戦で「使える」トーンに仕上がります。
ザグリなどの改造も必要ないし、シングルサイズハムのようにトーンが激変することもないでおすすめです。
