皆さんこんにちは、ギタリストのご多分に漏れず様々な歪みペダルを渡り歩いたmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。
みなさんはアンプライクペダルと聴いてどんなものを思い浮かべるでしょうか?
2000年代にはアンプライクペダルの混迷期として様々なペダルが生み出されてきました。
LovepedalのCOT50、Death of a VOXやOKKO Diablo、MENATONE KING OF THE BRITAINSなどいろいろなペダルをその宣伝文句につられて試してきました…
今はペダルでアンプライクなものをそこまで必要としてないので手放してしまったのですが、その中でも音が太く、漢らしい歪みZ.VexのBox of Rockについて書いていきたいと思います。
目次
Box of Rockとの出会い
当時Line6のVetta2というデジタルアンプを使っていたmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)は当時のデジタルアンプの歪みのどうにも上が詰まってハイが抜けない歪みに疲れていました…
そんな中で次のアンプヘッドを探す気にもなれずにスタジオのMarshallにつないでは試行錯誤していました。
line6のPOD XT Liveも愛用していましたが、ステージではやはり同じ悩みに陥るため、デジタル機器はRECのみの使用にしようと心に何故か決めました。
そんな中で「アンプライクペダル」や「Marshall系」という言葉はそんな筆者に一筋の光を差し込んだのでした。
しかしながらそんなペダルたちも個性はあれども合うものはなかなかなく試奏を繰り返したりしながら結構なモデルを試してきました。
そんな中でもBox of Rockは抜けとピッキングへの追従性からしばらく使っていました。
骨太なサウンドが素晴らしく、前段へブーストを入れても味を消さない漢のペダルという感じです。
Box of Rockのサウンド
そんなBox of Rockですが、Marshall JTM45をフルアップしたというようなサウンドという触れ込みですが、筆者はJTM45をフルアップした事はありません…
Box of RockのサウンドはGainがどの位置でも基本太く歪ませてもどこかクリアな感じが残ります。
一方でローが強く、歪みを増していくと潰れたような質感になるためシングルコイルでも2時位の位置で使っていました。
多分意外とハムだと合うのかもしれません。
そのため歪みを1時位に抑え前段にブースターを入れるとちょうどよく、そのころはOCDを前段ブースターに入れていました。
OCDもローが出るのですが、硬めのサウンドがBox of Rockに良くあっていたと思います。
ギターのボリュームを絞ればすぐにクリーンになり、そのクリーンも太さを失わずにアンサンブルで抜けるクリーンを出力しているためバンド内で使いやすいペダルでした。
後段ブーストとして同じくZ.VexのSuper Hard On と同回路らしいブースターが入っているらしく、そのような使い方はしてなかったのですが、もとからアンプをちょっと歪ませておいてこのBox of Rockをプラグインするような使い方がむしろ想定されている使い方なのかもしれません。
クリーンのアンプに対して使っていたため、このSuper Hard Onの回路がずっと前段にほしいなと思っていました。
Box of Rockの弱点
ちょっと前に書いたように少し低音がブーミーです。
前段のブーストやEQによってスッキリさせてあげると使えるようなるのですが、Gainを上げていくとそこも強調されるためなかなかこのブーミーさをバンドでなじませるのに苦労しました。
そこも今思えばこのペダルの味なので、また違った音作りが今ならできそうですが、当時はこの一台で何でもできるというものを渇望していたので色々試行錯誤していました。
Box of Rockに求めるのは間違っていますが笑
しかしながらRECでLine6系のPODを使うときでも絶妙に生感を足してくれるためいろんな場面で活躍してくれていたのも事実です。
現在ではDouble RockというBox of Rockを2個つなげたような製品も出ており、これはBox of Rockをブーストして負荷をかけて使っていた身からすると絶対いい音がする感があり、ぜひとも導入してみたい機材です。
Box of Rockまとめ
そんなこんなで筆者のちょっと無駄なデジタル疲れストーリー小ネタを挟んでしまいましたが、Box of Rockについて結構偏った視点から紹介してみました。
Z.Vexらしく癖がきちんとありながら正統派な歪みなのでなにかの歪みの前に噛ましても良い味が出そうです。
それでは~