Yvette Young

【2026年最新】Yvette Young(イヴェット・ヤング)の使用機材まとめ ギター・アンプ・エフェクター

皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks

Yvette Young(イヴェット・ヤング)の音楽に出会うと、「ギターってこういう使い方もあるんだ」と発見の連続です。

Covetのフロントウーマンとして、マスロック×タッピング×開放弦チューニングで描く、水彩画のような音世界。

ピアノをやっていた経歴が色濃く反映された両手タッピングと、アンビエントなペダルワーク。音楽的にもヴィジュアル的にもユニークで、今のインディー / マスロックシーンで最も注目すべきギタリストの一人です。

2025年にはWalrus Audioとの共同開発でシグネチャーペダル「Qi Etherealizer」もリリースしていて、ますます存在感を増しています。

目次

Yvette Young 使用機材一覧

ギター

  • Ibanez Signature Talman プロトタイプ(P-90搭載 / 新開発モデル)
  • Ibanez YY10(ストラトスタイル Talman)
  • Ibanez YY20(テレスタイル Talman)
  • Yamaha TransAcoustic TAG3 C(アコースティック / 内蔵エフェクト付)

アンプ

  • Silktone(ブティックアンプ / メイン移行中)
  • Vox AC30(長年の定番 / ツアー使用歴)

エフェクター

  • Walrus Audio Qi Etherealizer(シグネチャー / アンビエントマシン)
  • EarthQuaker Devices Warden(コンプレッサー)
  • EarthQuaker Devices Avalanche Run(ディレイ / リバーブ)
  • Meris MercuryX(リバーブ / コーラス / ビブラート)
  • Hologram Electronics Microcosm(グラニュラーサンプラー / ルーパー)
  • Electronic Audio Experiments Longsword(オーバードライブ)
  • DigiTech Whammy Ricochet(ピッチシフター)

Yvetteのサウンド哲学:ピアノの思考でギターを弾く

彼女のプレイスタイルの根幹にあるのは、パニストとしての思考回路です。

通常のギタリストが「右手=ピッキング、左手=フレッティング」と分業するのに対して、Yvetteは両手を独立させて同時にメロディとコードを展開する。これはまさにピアノの右手と左手の関係そのもの。

さらに彼女の十八番である開放弦(オープンチューニング)の使い方がユニーク。レギュラーチューニングでは得られない共鳴と倍音の響きを活用して、一人のギタリストが出しているとは思えない豊かなハーモニーを作り出す。

機材も、この「音の重なり」を最大化するためのツール。クリーンで解像度の高いアンプに、アンビエント系のエフェクターを層のように重ねていく。歪みはほぼ使わない。

「音の透明度」が彼女の機材選びの基準で、だからアンプもVox AC30やSilktoneのような「クリーンが美しい」ものが選ばれるわけです。

メインギター:Ibanez Talman P-90 プロトタイプ

さて掘り下げていってみましょー。

新型P-90 Talman

2025年以降、彼女がメインに移行しているのがP-90ピックアップを搭載した新しいシグネチャーTalmanのプロトタイプです。

YY10やYY20はSeymour Duncanのシングルやハムバッカーを搭載していましたが、新モデルではP-90にシフト。

本人が「チャンキーなトーン」と表現しているように、P-90はシングルコイルの開放感を持ちながら、中域にゴロッとした太さがある。彼女のタッピングスタイルとの相性が面白くて、タッピングの繊細なアタックがP-90特有のミッドで温かみを帯びるんですよね。

通常のシングルコイルでタッピングすると「カチカチ」と硬い音になりがちですが、P-90だと「コポコポ」というか、もう少し丸みのあるアタックになる。この差が彼女の音楽世界にフィットしたんでしょう。

Yamaha TransAcoustic TAG3 C

ソングライティング用に愛用しているのがYamahaのTransAcoustic。

ボディ内にリバーブとコーラスの回路が組み込まれていて、アンプに繋がなくても、ギター単体でエフェクトのかかった音が出る。さらにルーパー機能も内蔵。

部屋で一人で曲を書くときに、ペダルもアンプも要らない。ギターを手に取って、そのまま弾いて、ループを重ねて、アイデアを形にしていく。

「機材をセッティングする時間がもったいない」という意味では、Pliniのミニマリズムとも通じる発想ですね。

アンプ:Silktoneへの移行

Silktone

2025年以降のインタビューで彼女が特にプッシュしているのがSilktoneのブティックアンプ。

クリーンの透明度が高く、音の定義感(ディフィニション)が失われにくい。彼女のように複雑なエフェクトチェーンを通した信号をアンプに入れるには、アンプ自体が「色をつけない」ことが重要で、Silktoneはその要件を満たしている。

Vox AC30

長年のメインだったVox AC30も依然としてレパートリーに残っている。

AC30のクリーンは独特の温かみがあって、Top Boostチャンネルのブレイクアップは美しい。ただし30Wのコンボは重い(25kg以上)ので、ツアーでの持ち運びは結構辛い。

Silktoneへの移行は音質面だけでなく、物理的な軽さも関係しているかもしれません。

エフェクター:アンビエントの宝庫

Walrus Audio Qi Etherealizer

2025年にリリースされた彼女のシグネチャーペダル。

コーラス、ディレイ、グラニュラーエフェクト、リバーブの4つが一台に入った「アンビエントマシン」。彼女のサウンドのエッセンスをペダル一つに凝縮したような製品です。

グラニュラーエフェクトというのは、入力された音を細かい「粒」に分解して再構成するもので、通常のディレイやリバーブでは絶対に出ないテクスチャーが作れる。彼女の曲中にある「きらきらした粉雪が降っているような音」の正体はこれです。

Hologram Electronics Microcosm

もう一つのグラニュラー系ペダル。Qi Etherealizerとは異なるアルゴリズムで、入力された音を分解してランダムに再配置したり、ループさせたりする。

予測不能な出力が出てくるので、即興性の高い演奏や、偶然の美しさを取り込みたい場面で威力を発揮。

EQD Warden + Avalanche Run

Wardenはオプティカルコンプレッサーで、タッピング時の音量差を揃えてくれる。Avalanche Runはディレイとリバーブのデュアルエフェクトで、ステレオの広がりが秀逸。

Meris MercuryX

リバーブ、コーラス、ビブラートを組み合わせたMerisのマルチエフェクト。高品位な空間処理が彼女のサウンドの土台を作っています。

Yvette Youngの機材まとめ

Yvette Youngの機材を俯瞰すると、「ギタリスト」というよりは「サウンドアーティスト」に近い構成だなと感じます。

ピアノの思考でギターを操り、P-90のオーガニックなトーンを、Qi EtherealizerやMicrocosmで水彩画のようなテクスチャーに変換して出力する。

既存のギター音楽の文法とは全く異なるアプローチですが、だからこそ唯一無二のサウンドが生まれている。

「ギターでもっと自由に音楽を作りたい」と思っている方には、彼女の機材構成とアプローチは本当に刺激になると思います。

サウンドチェック(YouTube)

実際のサウンドはこちらの動画で確認できます。

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