皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。( @masabliks )
コンパクトマルチの決定版としてながらく君臨していたBOSS GT-1の後継機、BOSS GX-1が発表されました。
2026年1月24日発売予定とのことですが、スペック上では後継機ではなく、上位機種であるGX-100やGX-10のAIRDエンジンを、このサイズに落とし込んでいるのでなかなか期待できそうです。
目次
BOSS GX-1 基本スペックと進化点
まずは公開されている基本スペックを整理し、GT-1や上位機種との違いを浮き彫りにします。
スペック
- サウンドエンジン: AIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) 搭載
- 処理能力: AD24bit / DA32bit / 内部演算32bit float(浮動小数点)
- ディスプレイ: 高解像度カラー・タッチ・ディスプレイ
- プリアンプ: ギター用23種類、ベース用9種類
- エフェクト: 146種類以上
- 電源: 単3電池×4、USBバスパワー、ACアダプター(別売)
- サイズ/重量: 307(W) x 149(D) x 56(H) mm / 1.2kg
BOSS GX-1のGT-1からの飛躍的な進化
最大のトピックは、やはりAIRDプリアンプの搭載とカラータッチディスプレイの採用でしょう。 GT-1はCOSM技術ベースでしたが、GX-1は現行フラッグシップと同等のAIRDを採用することで、チューブアンプ特有のコンプレッション感や弾き心地が再現されています。
また、GT-1の弱点でもあったテキストベースのディスプレイが、GXシリーズ共通のタッチパネルになったことで、視認性と操作性が劇的に向上しています。

ご覧のように、アンプやエフェクトがグラフィカルに表示され、直感的な音作りが可能です。これはライブ現場での急な設定変更などでも大きなアドバンテージとなるでしょう。
GX-10、GT-1との立ち位置の違い
今回のGX-1導入にあたり、最も比較対象となるのは、少し前に発売されたGX-10、そして名機GT-1でしょう。 特にGX-10との価格差や機能差は、多くのギタリストを悩ませるポイントです。ここで一度、冷静にメリットとデメリットを整理します。
vs GX-10:何を得て、何を失うか
GX-10と比較した場合、GX-1が明確に優れている点は「携帯性」と「コストパフォーマンス」ですが、失っている機能も確実に存在します。
GX-1を選ぶべき理由(メリット)
- 更に進化したポータビリティ: GX-10も小型ですが、GX-1はさらに一回り小さく、ギグバッグのポケットに収まります。1.2kgという重量は、スタジオ練習のハードルを著しく下げます。
- 電池駆動: GX-10にはない、単3電池駆動が可能です。電源確保が難しいストリートライブや、ちょっとしたセッションでACアダプターを持ち運ぶ必要がないのは大きな利点です。
- 同等のサウンドクオリティ: ここが重要ですが、心臓部であるAIRDエンジンや32bit float処理はGX-10と同等です。内部処理に関しては不安はありません。
GX-1が抱える構造的な弱点(デメリット)
- フットスイッチ不足: GX-10が3つのスイッチを持つのに対し、GX-1は実質2つ(CTL1, CTL2/EXPスイッチ)+EXPペダルという構成です。パッチ切り替えやエフェクトの個別ON/OFFを多用するプレイスタイルの場合、外部フットスイッチの増設が必須となり、結果的に荷物が増える可能性があります。
- 入出力の制限: センドリターン端子がありません。お気に入りの歪みペダルをループに入れたり、4ケーブルメソッドでアンプと連携させたりといった高度なルーティングは不可能です。あくまで「GX-1単体で音を作る」ことが前提の設計です。
- ペダルの操作感: 本体一体型のEXPペダルはサイズが小さいため、ワウやボリューム奏法での細かなニュアンス出しには慣れが必要です。
結論:どちらを選ぶべきか
もしあなたが「ボードの核として外部ペダルと連携させたい」なら、迷わずGX-10(あるいはGX-100)を選ぶべきです。 しかし、「ギターケース一つで完結させたい」「サブ機として、メイン機と同じクオリティの音を持ち運びたい」という目的であれば、GX-1の制限は許容範囲内であり、むしろその潔さが武器になります。
インプレッション:誰のための機材か
個人的に、BOSS GX-1は以下のようなギタリストに刺さる機材だと分析します。
音は妥協したくないが、荷物は減らしたい現場主義のプレイヤー
気軽なリハーサル、簡易的なライブにギグバック一つで動けるのは魅力。一代で完結できるのも同様です。
この画像のように、ギグバッグのポケットに余裕で収まるサイズ感は、移動の多いプレイヤーにとって結構なメリットです。
DTMとスタジオを行き来するクリエイター
32bit floatのオーディオインターフェースとしても機能するため、オーディオインターフェース利用としても価値あり。
GT-1ユーザーの正当なアップグレード
操作体系の刷新には慣れが必要かもしれませんが、出音の解像度(32bit float)高いのがいいですね。
BOSS GX-1 まとめ
BOSS GX-1はGT-1の手軽さをそのままに、中身を最新世代に入れ替えたなkなか隙のないプロダクトいえるかもです。
特に1.2kgという軽さでAIRDサウンドが手に入る点は、移動の多い現代のギタリストにとって最強の武器になります。 価格も3万円台半ばと、この機能を考えれば非常に戦略的な設定です。
一方で、センドリターンがない点やフットスイッチの少なさは、購入前に自分のプレイスタイルと照らし合わせる必要があります。 「これ1台で完結させる」という割り切りができるのであれば、とりあえず1台持っておく機材として、これ以上の選択肢は現状見当たりません。
