皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
これから機材を揃えようとする際、マルチエフェクターは有力な選択肢です。 2026年現在、BOSSの新作「GX-1」やNeural DSPの「Quad Cortex Mini」など、小型かつ高性能なモデルが出揃い、選択肢は広がりました。
メーカーの公式サイトには「良いこと」しか書かれていません。 今回は、あえて「デメリット」や「注意点」にも焦点を当て、公平な視点で価格帯別に6つのモデルを解説します。 自身の環境や許容できるポイントと照らし合わせてご覧ください。
目次
【〜2.5万円】練習用としては優秀だが操作性に壁
ZOOM G2 FOUR
日本のZOOMが販売する、エントリーモデルの定番機です。 実勢価格2.4万円前後。「マルチレイヤーIR」という技術により、以前のモデルよりもアンプの鳴りがリアルになっています。
良い点
コストパフォーマンス この価格でルーパー、リズムマシンまで内蔵しており、練習ツールとして完結しています。
音の質感 クリーン〜クランチの粘り感は、同価格帯の中では頭一つ抜けています。特にピッキングの強弱に対する反応が良いです。
注意点・デメリット
操作性の癖 フットスイッチ周りのカーソル型スイッチ(Cross Key)は独特で、ライブ中に直感的にパッチを切り替えるには「慣れ」というより「足先の器用さ」が必要です。
外部IR非対応 キャビネットシミュレーターの拡張(IRロード)ができません。
将来的に好みのIRを使いたくなっても本体のみでは完結しません。
総評
自宅での練習専用機と割り切るなら最高の選択肢ですが、スタジオやライブでの使用をメインに考えるなら、操作面でストレスを感じる場面が出てくるかもしれません。
【3.3万円】BOSSが放つエントリー機の革命
BOSS GX-1
2026年1月発売の台風の目。名機GX-100の「タッチ操作」と「AIRDサウンド」を、GT-1サイズに凝縮した衝撃のモデル。 価格は33,000円(税込)。
NUXやZOOMがいる激戦区に、BOSSが「本気」を投入してきました。
良い点
カラータッチディスプレイ この価格帯・サイズでのタッチ操作は他社を突き放すアドバンテージです。スマホ感覚でエフェクトチェーンを組めます。
AIRDサウンド 上位機種GX-100譲りのサウンドエンジンで、チューブアンプのような生々しいレスポンスがあります。GT-1世代からの進化は劇的です。
注意点・デメリット
端子の省略 小型化とコストカットのため、センドリターン端子などがありません。外部エフェクターをループに組み込むといった拡張性は低いです。
総評
「初めての一台」として今選ぶなら間違いなくこれが筆頭候補です。
操作性、音質ともにエントリークラスの基準を塗り替えました。
3. 【〜6万円】金属筐体と操作性の融合
BOSS GX-10
GX-100の弟分として登場したミドルクラス機。 実勢価格58,740円。
GX-1より一回り大きく、金属筐体を採用しているため剛性感があります。
良い点
剛性と信頼性 金属シャーシを採用しており、過酷なライブツアーにも耐えるBOSS伝統の頑丈さがあります。
操作バランス タッチパネルと物理ノブのバランスが良く、ライブ中の微調整も安心感があります。
注意点・デメリット
中途半端な立ち位置 機能はGX-100に近く、手軽さはGX-1に近いですが、スイッチ数が3つと少ないため、ライブでガッツリ使うには結局外部スイッチが必要になります。
価格 初心者が最初に手を出すには約6万円は少しハードルが高いかもしれません。
総評
「GX-1では安っぽい、でもGX-100はデカすぎる」という層に向けた最適解。長く使う相棒としてはGX-1よりこちらに分があります。
入出力や同時使用可能エフェクトが多いので、長く使えます。
4. 【〜10万円】揺るがない業界標準
Line 6 HX Stomp
発売から長年経過してもプロの使用率が高い業界標準機です。 実勢価格9.9万円前後。度重なる価格改定で完全に高級機の仲間入りをしました。
良い点
情報の多さ ユーザー数が圧倒的に多く、トラブル解決法や音作りのプリセットがネット上に無数に存在します。
拡張性 センドリターン端子やMIDI端子が充実しており、将来的に巨大なペダルボードを組む際の中核になれます。
注意点・デメリット
スイッチ不足 フットスイッチが3つしかありません。ライブでの複雑な操作には外部コントローラーが欲しくなります。
DSPリミット 複雑なエフェクトを多用するとDSP容量の上限に達しやすいです。
他と比べて、発売からかなりの年月が経っていることも、一応頭に入れておいたほうが良いかもです。
総評
音は間違いありませんが、「これ一台で完結」というよりは「ボードの核」としてシステムを組む玄人向けの側面が強いです。
5. 【20万円以上】最高音質を手軽に持ち運ぶ
Neural DSP Nano Cortex
ハイエンド機Quad Cortexのサウンドを凝縮した小型モデルです。 実勢価格89,800円。画面を持たないストイックな仕様ですが、音質は最高峰です。
良い点
圧倒的な音質 音の解像度、ピッキングへの反応速度は他の追随を許しません。アンプの「そこにいる感」が別格です。
クラウド資産 世界中のユーザーが作成した数万のアンプデータ(Capture)を、アプリ経由で無限に使用できます。
注意点・デメリット
エフェクトの自由度 あくまで「アンプの代わり」としての設計思想が強く、空間系エフェクトの種類やルーティングの自由度はBOSSやLine 6に劣ります。
操作性 本体に画面がないため、詳細な設定はスマホアプリが必須になります。
総評
「好きなアンプの音で弾きたい、エフェクトは最低限でいい」というプレイヤーには最強の選択肢です。
Neural DSP Quad Cortex Mini
2026年に登場した、Quad Cortexの正統な小型版。 実勢価格約22万円($1,399)。Nano Cortexとは異なり、7インチタッチスクリーンを搭載しています。
良い点
完全なQuad Cortex体験 オリジナルのQuad Cortexと同じサウンド、同じ処理能力を持ちながら、サイズが小型化されています。タッチスクリーンの操作性も健在です。
キャプチャ機能 自身のアンプを取り込む「Neural Capture」機能もフルスペックで搭載されています。
Nanoで省略されれていた入出力も豊富で、DA/AD(デジタルアナログ変換)もNanoよりも良いものが搭載されている可能性が高いです。
注意点・デメリット
価格 「Mini」と名はついていますが、価格は他社のフラッグシップ機並みです。初心者にはオーバーキルな出費になる可能性があります。
フットスイッチの密度 小型化に伴いフットスイッチの間隔が狭くなっているため、足の大きな人は踏み間違いに注意が必要です。
総評
「予算はある。とにかく一番いい音が欲しいし、操作性も妥協したくない」という方のゴール地点です。
まとめ:結局どれを選ぶべきか
メリットとデメリットを天秤にかけた上で、以下のように判断することをおすすめします。
予算重視で、家での練習効率を上げたい → ZOOM G2 FOUR
最新の操作性とスマホライクな使い心地 → BOSS GX-1
プロと同じ音を、既存のボードに組み込みたい → Line 6 HX Stomp
予算度外視で最高の環境を整えたい → Neural DSP Quad Cortex Mini
特に、新登場のBOSS GX-1は、3万円台でこのタッチパネル操作と音質を実現しており、初心者が最初に手にする一台として「最適解」と言えるでしょう。 まずは楽器店で、このタッチパネルの感度を体感してみてください。
Next Step
YouTubeで「(気になった機種名) sound test」で検索し、音の傾向を確認しましょう。特に「クリーン〜クランチ」の音にその機種の実力が現れやすいので要チェックです。


