皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
ほとんどのギタリストが「現状のギターの音を少しでも良くする」ことに思いを馳せているのではないかと思います。
今回は基本的なことかもしれないけれど、忘れがちな 「ギターの音を良くするティップス を5つ、しかもお金を使わない方法で」という内容を自分の備忘録としても挙げていきたいと思います。
目次
ギターの音色
まずギターの音色を形作るものを定義づけていきます。
- 入力部→弾き方:ピッキング、運指などのギターへの入力部分
- 中間→ギター本体:弦やセットアップ
- 出力部→音の出口:アンプやスピーカーなど音の出口を担う部分
入力→ギター本体→出力というように便宜的に分けて考えていきます。
次の項より音の出口側から考えていきます。
出力部
アンプのEQ
ライブやリハーサル時のギターの音色に疑問を感じたときに一番手が伸びやすいところがアンプの設定の部分だというギタリストは多いと思います。
まずは自分のアンプでも、リハーサルスタジオでも「そのアンプの本来の音色」をつかむ事が必要です。
現代的なアンプだとEQはフラット(12時)のところが良い音色になる場合もありますが、アンプによっては必ずしもそこ(12時)が「本来の音色」とは限らないことに注意です。
メサブギーなどでは各EQのモードごとのスイートスポットをマニュアルで示していたりします。
(トレブルのスイートスポットは11時から2時半くらいまでなど)
真空管アンプなどではゲイン設定や他のEQと連動して効き方が違ってきたりするため、各つまみの働きを把握することも大事です。
アンプのゲインと音量
こちらも迷ったときは極端な設定にせずに一度歪みすぎないところに戻してから音作りをリセットすると問題がわかりやすくなります。
マスターやゲインを上げすぎている状況だとそもそもEQがそんなに効かなかったりするアンプもあります。
またゲインとマスターの音量をバンドやパートの適切な状態に調整したらEQをいじらなくても解決することも結構あります。
エフェクターの設定なども基本的にはEQやゲインや音量などに影響しますが、音作りの際にはONにするエフェクターはできるだけ最小限の状態にして探ると答えに行き着きやすいです。
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中間
ギターのピックアップの高さやセットアップ
ピックアップの高さもアンプに入力するゲイン量が変わってくるので、悩んだときはここも極端すぎる設定にせずにフラットな位置に調整してからカスタマイズしていくことが意外と近道だったりします。
下の記事ではハムバッカーでのポールピースと弦の距離の設定について触れています。
またネックの状態や配線などの電気的な部分において、そもそも悪い状態でスタートしている場合もあるので定期的に
- セッティングを見直す
- リペアにもっていってオーバーホールしてもらう
ということで解決することもあります。
ナットやフレットも実は摩耗しているなんてことも結構あります。
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弦
弦の状態はかなり音色に関係してきます。
一見状態がよく見えていても、古い弦は音色的に死んでいたりフレットの部分が肉眼では分かりづらいレベルで曲がっていたりしています。
音的にはきれいにハイが伸びなくなってアンプの設定では対処しきれないものになります。
Elixirなどのコーティング弦で劣化が遅かったとしても「曲げ」の部分は避けられないものでもあり、実は結構音色が死んでいた、なんてことも結構あります。
そもそもチューニングも合いにくくなるので弦は定期的に換えていきましょう。
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入力部
ギターの弾き方
ギターの弾き方の部分を言及すると深すぎて簡単に調整が効かないところではあります。
しかし上記の設定の部分を適切に調整したら、あとはピッキングや運指でコントロールできるということでもあります。
- ピッキングは不必要に力みすぎていないか
- 運指とピッキングのタイミングがずれていないか
- ギター本体のボリュームやトーンを適時調整しているか
など演奏時にギターをリアルタイムにコントロールする技術は常に本番を想定しながら練習することで培われていきます。
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ギターの音を包括的に良くする方法は様々ありますが今回は5つにしぼってまとめました。
入力、出力とその間にあるギターという3要素を5つに細分化して
- アンプのEQ
- ゲインと音量
- ギターのセットアップ
- 弦
- 弾き方
というかたちで考えてみました。
ジャンルやアンプの種類、バンドの編成などで千差万別の状況で迷ったら基本にかえってそこからまたカスタマイズしていくという考え方はなにでも共通しうると思うので、参考にしていただけると幸いです。