皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
この間導入したBlack Smoker Guitarsのストラト、非常に存在感のある音で自分に合った音色で気に入っております。
今回はボリュームポットを絞ったときにスムーズな減衰加減になるようにコンデンサと抵抗でスムーステーパーボリュームとして配線しました。
目次
スムーステーパーボリュームとハイパス
ギターのボリュームを絞ったときにコモリが気になるときに使用すると効果的なスムーステーパーボリュームとハイパス加工。
ボリュームPOTの2番と3番の間に上のように追加することで機能します。
ここでは
- コンデンサのみ→ハイパス
- コンデンサと抵抗→スムーステーパー
とします。
コンデンサのみ装着するハイパス回路はボリュームを絞ったときのハイの残り方が多く、チャリチャリな音になる傾向があります。
コンデンサと抵抗を組み合わせるスムーステーパーではバランス良くハイが残るように感じます。
抵抗とコンデンサの値
ストラトなどのシングルコイルでは多くの場合POTの値が250KΩになっているため
- 抵抗の値はPOTより少し小さい240KΩほどのもの
- コンデンサは好みに応じて大体240pF~1000pFくらいの値のもの
が選ばれることが多いです。
抵抗の値はPOTより少し小さいものにするとして、コンデンサの値でボリュームを絞ったときのハイの残り方に違いが出てきます。
値が大きいほうがボリュームを絞ったときのハイが残るようになり、1000pFまで行くと自分のプレイでは少し不自然な感じになるイメージでした。
使用した抵抗とコンデンサ
お世話になっているギタリスト/ビルダーの方から勧められた
- 抵抗はAllanbradreyのカーボンコンポジション1/4
- コンデンサはシルバーマイカ
を使用しました。
カーボンコンポジション抵抗が音楽的で良いとのこと!
コンデンサとの相互関係もあるのですが、金属皮膜抵抗よりも音楽的な気がしないでもない…(比較していないのでわからない)ですが、全体としての音色はかなり満足しています。
値は
- 抵抗が270KΩ
- コンデンサは680pF
の値にしました。
抵抗値がいきなりPOTより高いですが笑
本来メーカーより値にこだわるべきなのですが笑、小さい値が売り切れだったので、音に異常があれば外せばいいかなと思い…
コンデンサの値は800以上になるとちょっと効きすぎ、330くらいになるとちょっとつけてる感がわかりにくくなるため680くらいの値がベストでした。
結果はメリットの部分で述べますが、非常にコントロールしやすくなりました。
このあたりは自分が使っているギターとアンプやエフェクターとのコンビネーションで最適な値を見つけるといいと思います。
スムーステーパーボリュームのメリット
- ボリュームが1~2くらいの音色もコモらず使用できる
- ボリューム7~8くらいから10に上げるときに急さがなくなり、スムーズな操作感になる
- FUZZ FACE系のファズを使用したときにボリュームのすべてのポジションが使える
- つけ外しが簡単なためすぐにもとに戻すことができる
今回スムーステーパーボリューム化した一番の目的がFUZZ FACEを使用したときのボリュームの追従性を上げるためでした。
結果は大成功で、FUZZ FACEの鈴なりクランチ~ドライブまでなめらかに使用しやすくなりました。
また気に入らなかった場合、ハンダゴテをあてて外すだけなのすぐにもとに戻せる手軽さもメリットに入ると思います。
スムーステーパーボリュームのデメリット
- アンプによってはハイが残りすぎて耳に痛い/不自然な音になる
- マックスにしたとき、多少音色が変わる
あまり大きなコンデンサを使いMarshallなどのハイが強めのアンプを使うと絞ったときにシャリシャリしすぎることがあります。
使用するアンプやエフェクターとのコンビネーションを考える事が必要ですね。
またスムーステーパーボリューム化すると若干のロスが増えるのか、ボリュームMax時でも多少の音色変化があります。
ゴリゴリした図太さがほんの若干減るような感じがあります。
逆を言うと、Max時でも扱いやすい音色になるとも言えるので、自分的にはMax時の変化も結果的にOKでした。
ストラトキャスターをスムーステーパーボリューム化 まとめ
スムーステーパーボリューム化は誰しもが気に入る改造ではないかもですが、ギター本体のボリュームを頻繁にいじるギタリストにはおすすめなカスタマイズです。
実際Black Smokerのギターにはつけてみたら良い結果になりましたが、Suhrのギターは外したほうが操作感も音色も好みになったりするのでギターによっても変わってくるかなと思います。
コンデンサの値も自分にあったものを探していくと面白いですね!
ただ慣れてくると、そのギターのボリュームのカーブに沿ったプレイもしていけるようになっていくので、そこまでシビアにならずにおおらかにまずは極端な値ではない数値を試していくのがいいかなーと思います。