こんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Extremeのギタリスト、ヌーノ・ベッテンコート。
最近では長年連れ添ったWashburnから自身の名を冠したシグネチャーモデルの発表をしました。
彼はツアーやアルバムごとに機材を派手に変えていくタイプではないのですが、それでもキャリアを通して変化している部分があります。
今回はアンプの部分に注目して追っていきます。
目次
Extreme (1989):デビュー期
ヌーノの初期トーンは、シンプルでパンチのあるロックサウンド。
- Marshall JCM800: メインアンプ。リズムとリードの両方で使用、クラシックなブリティッシュハイゲインがデビュー作のエッジを形成。
- ADA MP-1プリアンプ:ライブでスイッチ。低域のタイトさを支える。
Extreme II: Pornograffitti (1990):ADA MP-1の黄金時代
"Get the Funk Out"の伝説的ソロを生んだアルバム。ヌーノの評価はここで確立される。
- ADA MP-1 Preamp: スタジオ/ライブの核。クリアで攻撃的な歪み。Pornograffittiのファンキーさとロックな荒々しさを確立。
- Marshall Plexi (Super Lead/JMP): ライブでADAとスイッチ。マーシャルのクラシカルな歪みでエッジ部分を強調。
- Fender Twin Reverb: クリーンで使用。
III Sides to Every Story (1992):SoldanoとH&Kの多層トーン
オーケストラ要素が増えた実験作。リズムはタイトに、リードはメロディックに。
- Soldano SLO-100: リズムトラック全般。モダンハイゲインの祖とも言えるSLO-100がNunoのトーンを支える。
- Hughes & Kettner TriAmp MK1: 主にリードで使用。こちらも多チャンネルアンプの元祖の一つ。使いやすいハイゲインでリードでも使用。
- ADA MP-1 / Marshall JCM800: ライブでのバックアップや一部ドライブで継続
Waiting for the Punchline (1995):Fender中心のクリーンシフト
バンドの転機作。ポップ/ファンク寄りで、クリーントーンが増加。
- Fender Vibroverb: メイン。コントロールをフルアップしたオーバードライブで使用。
- Fender Twin Reverb: ソフトなクリーンで使用。
Saudades de Rock (2008):Randallシグネチャーの復活
13年ぶりのアルバム。ヌーノのシグネチャーアンプがデビュー。
- Randall NB King 100: Nunoシグネチャーモデル。オールチューブ設計、VUメーター付きブーストチャンネル。Ratスタイルブースター内蔵で、Saudadesのギターサウンドを決定。
- Marshall JCM2000 DSL: サブで使用の可能性。他チャンネルを使用。
Six (2023):Marshall DSL一択のミニマリズム
最新作。シンプルに回帰したトーンが特徴。
- Marshall DSL JCM2000 ('98年製): アルバム全般の唯一アンプ。バックライン会社から即買いした逸話あり。ハイゲインからクランチまで、Sixの火花散るサウンドを支える。
ソロ/サイドプロジェクト(Mourning Widows, Population 1, DramaGodsなど):多様な実験
- Hughes & Kettner TriAmp MK1: ソロ期の定番。3チャンネルで多様なボイス、Population 1のエッジに。 (Equipboard、MusicRadar)
- Randall NB King 100: DramaGodsで継続。シグネチャーの汎用性。 (UberProAudio)
- Fender Vibroverb: クリーン/アンビエントに。Mourning Widowsのメロウパート。 (UberProAudio) 確認不可: Satellite Party期の詳細(Marshall中心の可能性)。
ヌーノ・ベッテンコートのアンプ遍歴まとめ
こうしてみてみると結構歴史がある、ヌーノ・ベッテンコートのアンプ。
近年はJCM2000の使用が目立ちますが、こちらは生産が終了中…
後継機のDSLを狙うのはありです。
シグネチャーモデルのNB Kingも一瞬で見なくなってしまいましたね。
Quad CortexなどのキャプチャではADA MP-1のキャプチャなどがよく見られるので試してみるのが良いかもですね!
VeroCityのアナログプリアンプ+IRプラグインもかなりおすすめ!
