パラサイト半地下の家族とヘヴィロックの意外な共通点?

【映画レビュー】パラサイト 半地下の家族は映画版System of a Downだ!【バンドマンこそ刺さる】

みなさんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。

少し前に映画ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の住人」を見ました。

国際的な貧富拡大というテーマと韓国の土着的な文化が興味深く、

さらにホラー、サスペンス、喜劇、悲劇などさまざまな要素が「矢継ぎばや」に来るのではなく、

一気に混じり合った砂袋でぶん殴られているような感覚になりました。

この感覚を思い出したところ、ちょうどアメリカのアルメニア系ヘヴィロックバンド、System of a Downに似ているなと思ったので、掘り下げてみようと思いました。

パラサイト 半地下の家族の混じり合って攻めてくる要素とSystem of a Down

ここではストーリーやネタバレなどは語りません。

ストーリーの深堀りや登場人物の心情を追ってももちろんトップクラスに楽しめる映画だと思いますが、

ここの要素の組み合わせ、組み立て方について双方に衝撃を受けたから、そこを掘り下げてみたい記事だからです。

パラサイト 半地下の家族の要素

スーパーざっくりいうと

半地下に住む貧乏家族が金持ちの家にどうにか潜り込んでいくうちに、家の秘密にたどり着き…

というようなストーリーです。

個々の要素(家の秘密の部分、どんでん返しの部分など)を見たあとに振り返ってみるとそれら一つ一つはそれほどびっくりするようなものではなく、

ある程度予測可能なストーリーでした。

終始不穏な空気が流れており、ところどころにユーモアが挟まれるのですが

え、笑っていいところなのかな?」

と戸惑っているうちに急にサスペンスが顔を出したり、B級ホラーっぽいエッセンスがかすめてきたりします。

韓国の土着的な要素も見え隠れし、また地下にうごめく人間の「匂い」というテーマも中盤から見えてきて先程の要素と絡んで行くことで、

物語のクライマックスが少なくとも3回位あったと感じます。

System of a Downの要素

それらの感覚がSystem of a Downの楽曲に非常によく似ています。

System of a Downは彼が隆盛を誇った2000年代に良くあるラップメタル、ミクスチャー、クロスオーバーのバンドとは一線を画していました。

ヘヴィロックという土台に「アルメニア系アメリカ人」というアイデンティティや、

ラップではない早口なボーカル、ヘナヘナ単音を弾いたりゴリゴリラウドになるギターや曲展開、

ひたすら屈強なリズム

…というのは聴覚的な一つ要素であってSystem of a Downの彼らのユニークさはまだまだあります。

このMVのように歌詞的には様々なくらい要素が詰まっているのですがまず、視覚と聴覚を刺激するものとして見てほしいのです。

演奏シーンはまだしも、急に入り込むメンバーがまじりこむような安っぽい映像エフェクト…

曲調もバンドのテーマを想像しながら聴くと、不穏な感じを受けるかもしれませんが、

映像だけ見ると奇妙なユーモアを感じます。

ちなみにぼくが最初に衝撃を受けたのは2枚めの1曲目にあるこの曲です。

この曲もホンキなのかジョークなのかも一瞬わからなくなる瞬間があったりと目が離せない展開です。

パラサイト 半地下の家族とSystem of a Downの奇妙さ

System of a Downは従来のHIPHOPとヘヴィなロックの要素を組み合わせているわけではまったくなく、

彼らの持つ社会的要素、音楽的要素、キャラクターを煮詰めて煮詰めて、「溶けて混ざったものを固めてぶん投げてくる」というようなものです。

その「溶けて混ざったものを固めてぶん投げてくる」という部分がパラサイト 半地下の家族の要素に強烈に感じました。

父であるギテクの表情が一番最初に見せる無表情が影を潜めていたと思いきや、後半どんどん出てきたりして、

その意味を考えさせらるような小さな要素もたくさんあります。

その要素を大事に大事に見せていくと言うよりかは、サラッと通り過ぎていき説明のようなこともあえてしません。

同時期に不穏な空気満々でユーモアっぽい要素を挟み込むシーンも多々あり、意味を考えさせる暇を与えません。

目まぐるしくいろいろな要素が出てきて感情が翻弄されると言うより、いっぺんに複数の要素が目の前に現れて混乱させられるという構成になっており、

自分に起こるその混乱が心地よく感じるような中毒性があるのもパラサイト、System of a Down両者に見られます。

強烈に刻み込まれる混乱からそれを整理したくなり、両者とも何度も視聴したくなるのも共通だと感じました。

パラサイト 半地下の家族は映画版System of a Downまとめ

いかがでしたでしょうか。

本当に多くの要素が矢継早に繰り出されるというミクスチャー的感覚でなく、

混ざり合わさったものを表現するということがどれだけ難しく、作品として成立させるのにこんなんかということは想像に難くないです。

それがゆえに非常に興味深いこの パラサイト 半地下の家族のレビューとともにSystem of a Downを振り返ってみました。

ぜひバンドマンに見てほしいですね!

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