皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回はTECH21 SANSAMP PSA-2.0について書いていきたいと思います。
このモデルは元は1993年に最初に発売されたSANS AMPPSA-1というモデルをアップデートしフロア型にしたモデルです。
今年のNAMMショウでも往年のファンから注目されていたモデルですね!
SANS AMP PSA-1はラックマウントのデバイスとして、発売され
その後プラグインとしても発売されたりして、ミックスに特徴的な歪みを好んで使うエンジニアもいたりして、かなーり長い間愛されてきた歪みデバイス/プリアンプです。
そのSANS AMP PSA-1は1.1となり、今回SANS AMP PSA-2.0としてフロア型になってうまれかわりました。
ロックな歪みに定評のあるSANS AMP PSA-2.0見ていってみましょう!
目次
SANSAMP PSA-1とは
まずSANSAMP PSA-2.0の前身であるPSA-1がどのようなものだったか見てみましょう。
ここらへんはTECH21が得意とするところですね。
コントロールは
PRE-AMP, BUZZ, PUNCH, CRUNCH, DRIVE, LOW, HIGH, LEVEL
となっています。
LOW,HIGH,LEVELまではわかりやすいですが、その他が特徴的です。
BUZZ,PUNCH,CRUNCHは順に低域、中域、高域の歪みを分けて調整できます。
また、前段の歪みであるPRE-AMPと後段のDRIVEという歪みを組み合わせて多種多様な歪みサウンドを作り出せるということですね。
HIDEさんがENGLEのアンプと組み合わせていたことは有名ですね。
これを見るとバリバリしたロック感のある歪みが得意なようですが、クリーン系も苦手なわけでは無さそうですね。
SANSAMP PSA-2.0のスペック
さあ現代版のSANSAMP PSA-2.0について見ていきましょう。
PSA-1と同じく音色に関する回路は完全アナログで、プリセットに関する部分だけがデジタル制御のようですね。
コントロール的にはPRE-AMPのつまみがなくなってTRIMとなりました。
恐らく役割的にはそこまで変わらないような感じだと思います。
3つのフットスイッチでプリセットを切り替えていくこともできますし、それぞれのフットスイッチに3つのプリセットをアサインすることもできるようです。
入出力はシンプルで
•1/4インチ1megOhm入力
•1/4インチ低インピーダンス出力
まあノーマルな入出力ですね。
かなり省スペースで
19.7×6.4×3.2(cm)
ほどの大きさのようです。
重さは約340gほどのようで、ボードにらくらく組み込めます。
このプリアンプからIRのキャビシミュや、プリアンプとして使用してパワーアンプに直接INすることもできます。
またMIDIでプリセットを制御することができるようで、ここもシンプルな操作感です。
SANSAMP PSA-2.0のサウンド
キャビシミュを通した音のようですが、音の印象はそこまで変わらず、結構バリッとしたロック感を感じさせる音ですね。
音作りの幅は広そうで、 やはり通常のEQとBUZZ,PUNCH,CRUNCHの組み合わせでかなりのバリエーションが作れそうですね。
しかし根底にある共通したサウンドは「元気の良い」、「アメリカン」な質感だと思います。
ガツッと抜けさせたいときなど、あまり考えなくても抜けてきそうなサウンドですね。
ミックス時にドラムやベースにかけることもあるようで、たしかにこの派手さは癖になっていくかも知れません。
SANSAMP PSA-2.0まとめ
いかがでしたでしょうか。
歴史のあるSANS AMP PSAシリーズの最新機種ですが、かなり手頃に使用できるようになっているようで、従来のラック式にある煩わしさがありません。
音色も多彩さがありながら、ガツッと何も考えずにつまみをいじっても「明るいロック感」のあるサウンドが出そうなので使いやすそうです。
今の時代にこのシンプルさはハマる人がハマれば武器となる機材になるのではないでしょうか。