皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
プラクティス用ピックとして各所で取り上げられているスタイラスピック / STYLUS PICKを購入してみたのでそのレビューをしていきます。
ピックの先端への意識を高めるにはかなり有効なピックです。
反面、ピッキングのプラクティスとして万能ではないと感じる部分も書き記していきます。
目次
スタイラスピックとは
トップの画像のように先端に円錐2つを底面で張り合わせたような形状の突起を持つスタイラスピック。
基本反るようなことがないピックですが、このピックの目的から考えるとその必要がありません。
持ち心地は通常のピックと同じような雰囲気で持つことができます。
何と言っても特徴は
- 弦にピックを深く当てると円錐の底面が引っかかるようになっている
ことです。
そのため力んでしまったりして不用意にピックを深く当てるとカツっと引っかかってしまいスムーズなピッキングができなくなり、自然と浅くピックを当てるスタイルが出来上がるというものです。
想定されている浅さでピッキングするとなめらかに流れていくため必要以上に深く当てることができません。
単音を弾くときのスタイラスピック
まさにこのピックの狙い通り、不用意に深く当てることがなくなるので「ピックの先端への意識」が高まります。
上のことから
- もとから浅くピックを当てている場合、ムラが少なくなる
- 深くピックを当てる傾向がある場合、浅くコントロールすることで通常のピックに戻ったとき深く当てるピッキングも意識的にできる
という効果が期待できます。
実際使ってみて顕著だと思ったのは後者で、通常のピックに戻って「深くピックを当てる」ときは、それをより効果的に使うことができるようになる点でした。
実際にこのピックが作用するように常に浅くピックを当てる必要はなく、求めているサウンドでピッキングは変化していきます。
先端への意識が高まるので「深い / 浅い」のコントロールを意識していくのが自分にとって最も効果的でした。
コードなど複音を弾くときのスタイラスピック
コードなどを弾くときはちょっと扱いが難しく
- 肘を支点に手首をあまり使わないピッキング
- 肘から先、手首の回転を使うピッキング
で結構印象が変わります。
前者はスタイラスピックを使用してもある程度対応できますが、後者はけっこう難しいです。
ただ手首の回転を使う場合、すべての弦を均一の深さでピックを当てるのは結構難易度であるのに加えて、それによって肘を大げさに降ってしまう可能性もあります。
なのでスタイラスピックを無理に使って逆に変な癖がついてしまう可能性もあるので、そのあたりは通常のピックと行き来して感触を確かめるようにしています。
ただスタイラスピックでコードのピッキングコントロールしきらなくても、コードを弾くときどこが深くあたっているのか確認することはできます。
このあたりも先端への意識を高めるのに有効なので、使い所を自分なりに限定していくと良さそうです。
スタイラスピック / STYLUS PICK レビュー まとめ
手に入れるまでは「先端で軽いピッキングしかできなくなってしまうのかなー」と思っていましたが、それよりももっと拡張性があるピックでした。
文中に何度も書いているように「先端への意識」が研ぎ澄ませれることで通常のピックに戻ったときの
深いピッキング / 浅いピッキング
の意味をコントロールできるようになる点に真髄があると感じさせられます。
そこまで値がはるものではないのでまずは買ってみて試してみることをオススメします!
現在ちょっと品薄っぽいですね…