皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回東京メタルシティさん(@tokyometalcity)のギターコンテスト
#WTEギターコンテスト(Worst Tone Ever:今までで最悪な音)
に参加してみて得たものを言語化して残しておきたくなったのでここにまとめようと思います。
まずこのようなたいへん深く、面白いテーマのコンテストを、誰でも参加できる形で開催してくださった 東京メタルシティさん(@tokyometalcity)に感謝したいと思います!
どうもありがとうございます!
目次
WTEギターコンテストの概要
https://note.com/tokyometalcity/n/n6e8b2862d7d4
こちらに東メタさんが概要をまとめてくれています。
また最悪な音に関するお話もこちらに
https://note.com/tokyometalcity/n/n38dc39ca836c
自分の思う最悪なギターサウンドを作って、渾身のソロを弾く
というものです。
これも文面に述べられているように
「最悪な音を作って自分のできる限りの本気のプレイをする」
ということが重要かなと思いました。
プレイが洗練されればされるほど「最悪な音」が際立ってくるということですね笑
そして上記ブログ内にある課題曲が2曲とも
「ちゃんとカッコイイ」という
これも課題曲が適当だったら「最悪な音」が際立ちませんもんね。
masa BLIK itoのエントリー内容
@tokyometalcity#WTEギターコンテスト
— Masa BLIK Ito/ミュージシャン/音楽ブログ/胡乱遍くプロジェクト (@masabliks) January 17, 2021
に参加します
TORPEDOのIRキャビシミュを買ったので
それを通してとかやらずにOFFって演奏しました
インターフェイスにFUZZ FACTORY直でさらにトラックダウンした音を
スマホで録音!
テレビの音や生活音もMIX! pic.twitter.com/DRRWvyRQJm
軽く音の作り方を
このツイートにもあるようにTORPEDO WALL OF SOUNDというIR(スピーカーシミュレーター)プラグインを導入したことでライン録音の楽しさがましてきたので
それを使わずに参加しました笑
さらにTwitterに2度ほどアップしたのに自分のタイムラインに表示されないという謎な状況が…笑
- ファズからオーディオインターフェイス直
- 一度ミックスしたものをiPhoneで再録音
- EQで全体を薄っぺらくする
- ビットクラッシャーを存在感が出ないようにかける
というのが基本的な手法でした。
音の流れは
ギター→ファズファクトリー→オーディオインターフェイス
という流れです。
できるだけ音を弱らせたほうがいいのかと思い、エフェクターボードのエフェクターがそれなりに通っています。
その音を今度はスピーカーから鳴らしiPhoneで録音した音を絵とミックスして出してみました。
生活音やついているTVの音を出しながら再度録音してみました。
この手の音作りに効果があるのかわからないくらいの
弱めのピッキングから強めのピッキングに移り変わるようなプレイもしてみました(意味はあるのか?)
PC内のプラグインでビットクラッシャーを軽くかけて、さらにローが出すぎるとリッチな感じになってしまう感じだったのでローをカットしています。
ハイは必要以上なアタック音が強調されるようにハイをブースト。
最悪な音を作ろうとしているのに微調整するとは?
といじり始めて思ったのですが、これは後述する概念の話にも関わると思ったので
「いじるときはいじる」と決めました。
最悪なギターの音とは?
そもそもエレクトリックギターってみんな感じているように不思議な存在ですよね。
信号的にオーバーした「ナチュラルでない音」である歪みの音のなかでも
- ヌケのいい音
- 倍音が伸びている音
- 床が振動するような低音の刻み
などなど良い音とされているものが多いです。
更にもちろんクリーントーンの音作りも。
ただここにそこまで明るくはないのですが「音の歪み」の存在自体がアンナチュラルなわけではないことも一応踏まえた上で、
エレクトリックギターの積極的に「歪み」を取り入れる音作りという点がなかなか存在として珍しいことを念頭に置いておく必要があるかなと思います。
そんな中でも
真空管の歪みは心地よい、粒立ちが良くて分離感がある!
といってみたり
めっちゃ気持ちいいファズ、潰れ感が最高
とか言ってみたり
文字面を追うと混乱するばかりですね。
そんな中で今回、ぼくが考えたのは
良い音=心地よい音
ということは
悪い音=心地悪い音?
ということでした。
しかし「本気のプレイ」ということからある程度、「聴かせる」という部分を意識する必要がある
ということを定義づけました。
そうなったときにたとえば耳がびっくりするくらいハイをブーストしたり
何が何だか分からないくらい空間系エフェクトをかけたりというアプローチは違うかなと思い
そのための微調整が必要だなと思いました。
今回自分がアプローチした
ファズ直でレコーディングするというものも
実はそれほど唯一無二ということもなく
昔からとられていたアプローチでもあります。
ということは自分が目指したアプローチって
「この音…最悪…聴いてられない……吐きそう」
っていう音ではなく
「この音www最悪wwwwwwwwバカだwwwwwwwww」
という音なんじゃないかなと思いました。
「良い音」の対極のようでいて最大限の「心地悪い音」でもないような
これってもとのエレクトリックギターの歪みが生まれたノリにも実は近い可能性もあるんじゃないでしょうか。
「この音なんかやばい…」
「でもなんか中毒性がある…」
みたいな…
WTEギターコンテストに参加して得たもの
上述したように「最悪な音」を目指した結果
「面白いと思ってもらえるような音」
に向かっていってしまったということになりました。
それが結果、自分が目指すギターの音や楽曲を作る原動力の一つだということも再確認できました。
「良い音」が一つでないように「悪い音」も一つではないということですね。
そんな迷いや揺れ動きも含めて自分らしいとも思えて非常に楽しめたコンテストでした。
さらにアフターパーティを開催してくれているみたいです!
詳細はこちら!
https://note.com/tokyometalcity/n/n8f3fbfbfff43
今度はこのコンテストとは逆!
みんなの好きな音って??というコンテストですね!
ほんとギターやってきてよかったと思うのは直接お会いしたわけでもない人と
「このトーンいいよね」とか「動やったらその音出るの??」
とか繋がれるところです。
改めて東京メタルシティさん(@tokyometalcity)ありがとうございました!