皆さんこんにちはmasa BLIK itoです。(@masabliks)
ポイント
この記事はライブをしたことがなかったり、数回したけど音の作り方がしっくりこないというライブ初心者のギタリストに向けて書いています。
ライブのときって普段のスタジオとはアンプやメンバーとの位置関係も物理的に違えば、自分のテンションももちろん違います。
そういった、内面、外部の事情の違いから自分が作るべきサウンドが見えなくなってしまうことってなれていないとよくあることだと思います。
また、スタジオで出している音自体がよくない音色だったり。
今回の記事ではそんなギタリストがやってしまいがちな行動を挙げて、それを避けることでライブでのギターの音色を向上していこうという内容です。
「ライブなんて何回演ったかわからね~よ」
って方も一度見直してみると、新たな発見があるかも知れません
自分も今回のライブの音、イマイチだったかなーと思うとはいつも基礎を忘れているときかも知れない
それではいってみましょう!
目次
練習時とライブ時の音作りの音の届き方の違いを想定していない
ライブのときに納得できる音作りができない原因の一つに、
シンプルにライブのときの行動と普段家での練習やスタジオでの練習がマッチしていない
ということが挙げられると思います。
アンプの位置がライブとスタジオで違う
普段練習しているスタジオとライブを考えてみてください。
ライブハウスの広さと同じような広さのスタジオで練習している人は結構少ないのではないでしょうか。
どうしてもメンバーが向かい合わせになってしまったり、ボーカルにギターアンプの音が直撃だったりという状況も珍しくないと思います。
たまにリハーサルスタジオでも、ドラムが後ろ下手にベースアンプ、上手にギターアンプというようにライブを想定しているような配置のものもあります。
しかし、このようなスタジオも前が鏡張りだったりします。
鏡張りの場合、反射音が硬くなるため音だけを考えた場合、あまりおすすめしません。
ステージングを想定した練習の場合はもちろん効果がありますが、あくまで音だけを考えた場合です。
上記のスタジオの場合に比べ、ライブ本番の場合配置が全く違ううえ、さっき述べた反響も全く違います。
ライブのとき自分の音と同時にドラムやベースの音の聴こえ方が全く変わっていることに気づくでしょう。
これを防ぐには普段からの練習時に少なくともベース、ギターのキャビネットの位置を意識する必要があります。
具体的には
・JC-120などのコンボアンプだとしたら、傾けたり、アンプスタンドなどを使用して耳の高さに音が来るようにする。
・Marshallなどのキャビネットの場合もキャビネット自体に背を向けず、アンプに対して正面に立つようにして音作りをするとアンプ本来の音 がわかります。
またMarshallのキャビネットの多くはアンプに対して3~4歩離れて聴くと出音の印象がぜんぜん変わってしまう場合があるので、これも想定してアンプの位置をセッティングして音作りをしてみましょう。
ふだんよりトレブルがずっと出ていることに気づいたりします。
この特性で、ギターアンプを背にしていると自分には全然抜けて聴こえないのに、その先にいるボーカリストにキャンキャンの音が直撃したりして、いや~な目で見られたりすることがあります笑
弦が新しかったり古かったり
ライブに対して気合を入れて弦を替えるのはもちろんやっておくべきことなのですが、古い弦と新しい弦ではハイやプレゼンスの出方が全く異なります。
普段は1~2週間張ってある弦でスタジオに入っているのに、いざ真新しい弦に変えて同じアンプのセッティングで音を出すと、その分だけハイの聴こえ方が変わってきます。
これもできるだけこの状況を頭に入れて、本番に近づいたら新しい弦でスタジオに入りリハーサルすることをおすすめします。
しかし若かりし頃の貧乏バンドマンのぼくのようなギタリストにはこれがなかなか厳しい場合があります…笑
その場合も、そのことを念頭に置いて音作りしている場合とそうでない場合では全く結果が違います。
トレブルを1メモリ分下げる、ギター本体のトーンをすこーしだけ下げるといった方法でも対応できます。
まずは古い弦の音と、新しい弦の音の違いを知っておくというのが重要です。
家での音作りをスタジオでも行ってしまっている
先述しているようにスタジオ→ライブで環境が違うとともに家とスタジオでも当然環境が違います。
家で小さいアンプでのエフェクターのセッティングは全く別物として考えることが重要です。
なれてくると、家でのアンプの音色がこのくらいだったら、スタジオでの音、ライブハウスでの音がどれくらいになるのかと想像できるようになります。
そうなってくるとその差を埋めることができるようになってくるので、初心者のギタリストはまず徹底的に想像することで、自分の音を「鍛えて」行くことができます。
シミュレーターなどでの音作りとスタジオの大音量での音作りは違う
これも家でのセッティングと似ている命題ですが、普段アンプシミュレーターなどを使ってヘッドフォンで練習をしていたりする場合も、スタジオとの音の差に戸惑うと思います。
この場合もぼくは上記と同じ対応をして、スタジオと家での音作りを行き来することによって自分の音を「鍛えて」来ました。
重要なのは本番を想定する物理的なセッティングを準備することと、できる限り「想像」することが大事です。
ライブ時に舞い上がって普段やらない行動、セッティングを行ってしまう
これを言ってしまうと前提が狂ってしまうかも知れませんが、
先人たちの「ライブではこうするべき」などという言葉を信じてしまい、その日だけちがう行動をしてしまうというのが音作りが安定しない原因でもあります。
「ライブではアンプのセッティングを〇〇しろ」とか
「ライブのときにはギターのセッティングを〇〇しろ」
などなど言う先輩が自分の若い頃にはいました笑
重要なのはその言葉を精査して、普段から取り入れていれば全く問題ないですが、当日だけ舞い上がって違うことをしてしまうのは危険です。
この記事自身も鵜呑みにせず、精査していってくださいね!
またライブのリハは時間が限られていることもあって焦りによって普段と違うセッティングで弾かざるを得ない時が来たりします。
そうならないよう、リハ前に最短でセッティングできるよう、
エフェクターボードを整理しておく
事前にどのようなアンプがあるかライブハウスを調べておく
といった準備しておくことで、そのリスクを下げることができます。
ライブだけの衣装やライブ時だけにおくオブジェなどがある場合
こちらも普段のスタジオで一度はその衣装などを着てリハーサルをしておきましょう。
衣装に気合を入れすぎてそでが邪魔! とか結構あります笑
また普段やらない演出で思うように弾けないということもあったりするので、そのような演出もできる限りリハーサルしましょう。
シンプルな練習不足
そもそもそのフレーズが弾けていないというのも自身の「平常心」を乱す原因になります。
普段のスタジオでなんとなくこなしてきたものがライブで不安になってしまい、弾き方が変わって音に影響するということもままあります。
ライブを想定してスタジオでも弾く
ステージでのアクションなども「普段やらないことをやる」という点では平常心を乱し、音が違って聴こえる原因になります。
いつものスタジオでもそれを想定して練習することでこれもクリアすることができます。
ステージで動いて弾きたい人はスタジオのリハーサルでも動いて練習するタームを設けましょう。
これはいつもゴリゴリに動いて練習しろということではなく、きっちりと縦の線を合わせる練習、ステージングも含めて行う練習を分けて考えるのが重要です。
考え方:音作りも練習
最後に「音作りも練習が必要」だということを伝えたいと思います。
バンドのスタジオ練習などではいつも音作りにそこまで時間をかけられない場合が多いと思います。
ポイント
スタジオの個人練習などに入って音作りだけをみっちりやる→バンドの音に混じって違って聴こえる→その差を埋めるようにまた個人練
のサイクルを繰り返すと、どういうふうに音作りをしていったらいいかつかめていくと思います。
先程述べた「自分の音を鍛える」という部分に通じると思います。
またいろんなアンプを使ってみることで自分の耳を鍛えていくことも重要です。
ライブで音が悪いと言われるギタリストの行動3選まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はライブのギターの音をより良くしていくためにその原因を探ってみました。
重要なのはやはり普段からの練習と、どのよう自分のギターの音が鳴っているか、鳴らしたいのかと「想像すること」だと思います。
さきほど自分の音を「鍛える」と表現しましたが、機材を変えたりギター本体を変えるということとは別レイヤーの話で、
自分の耳と表現したい音を磨き上げていくという作業をやっているとやっていないとでは出音に差がついてきます。
しかしこれだけやりきってもやっぱり初めてライブをする場所なんかでは全然自分の音が違って聴こえる場合もあると思います。
その場合は「これだけやりきったんだから」と自分の出音を信じ、あとはPAさんに任せてしまいましょう笑
案外そういうふうに考えることも大事ですよ
そして必ず外音を何らかの方法で録音して後で聴いたり、信頼できる友達に出音の感想を聞いたりして、自分がどんな音を出していたか振り返ってみてください。
そうすることでどんどん音作りは成長していくと思います。
そんなこんなでみなさんが普段音作りで心がけていることなんかも聞かせてください!
それではmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)でした!