ichikanito-gear

2026年度最新版 ギタリストIchika Nitoの使用機材

皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks

Ichika Nitoの唯一無二のプレイスタイルと、その透明感あふれるトーンは、世界中のギタリストを虜にし続けています。

タッピング、スラップ、スウィープ──

従来のギターの枠を超えた奏法から生まれるあのサウンドは、一体どんな機材で作られているのでしょうか?

この記事では、Ibanezシグネチャーモデルの詳細スペックから、バンドDiosのライブでのアンプセッティング、自宅レコーディングの環境まで、2026年最新の全機材を徹底的に整理しました。

目次

Ichika Nitoのサウンド哲学

彼の音作りの核にあるのは、「音の密度」と「透明感」の両立です。

クリーンなのに線が細くならない、独特の質感。

具体的なEQの傾向としては、

  • ローカットを適度に入れて低域のモヤつきを排除
  • ハイを若干ブーストして煌びやかさを確保

というアプローチで、すっきりしているのに芯がある音を構築しています。

さらに特筆すべきは、ソロ活動(YouTube / レコーディング)とバンド活動(Dios)で音作りを完全に変えていること。

ソロではクリスタルのようなクリーンを、バンドでは生々しいチューブの暖かみを追求しています。

この使い分けこそが、彼のサウンドの幅広さの秘密です。

Ichika Nitoのギターの変遷(過去〜現在)

彼は日本人ギタリストとして初めてIbanezのシグネチャーモデルを獲得した人物です。

現在、2つのシグネチャーモデルを中心に、場面に応じて複数のギターを使い分けています。

Ibanez ICHI10 ─ Ichika Nitoのメイン機

「Ichika Nitoといえばこのギター」と言えるメインモデル。

QUESTシリーズをベースにしたヘッドレスデザインで、見た目もサウンドも唯一無二です。

  • ボディ:Nyatoh(軽量で長時間のプレイに最適)
  • ネック:3ピース Roasted Maple / Bubinga(ネック反りに強い)
  • 指板:Roasted Birdseye Maple, 24フレット
  • フレット:ステンレス・スティール(耐摩耗性抜群、滑らかな弾き心地)
  • ピックアップ:R-1 シングルコイル × 3
  • スイッチ:dyna-MIX8(8通りのサウンドバリエーション)
  • 弦ゲージ:.010-.046

dyna-MIX8 が特にヤバいポイントで、ミニスイッチ一つでシリーズ(直列)とパラレル(並列)の接続を切り替え、3つのシングルコイルから最大8種類のトーンを引き出せます。

ハムバッカー的な太さからガラスのようなクリーンまで、見た目のシンプルさからは想像できない汎用性を持っています。

Ibanez ICHI00 ─ Ichika Nito原点回帰のTalmanスタイル

キャリア初期に弾いていたIbanez Talmanへの原点回帰モデル。

「00」という型番には「ゼロに戻る」という想いが込められています。

  • ボディ:クラシカルなTalmanシェイプ
  • ピックアップ:Ichi-S(オリジナル設計、高出力かつブライト)
  • 弦ゲージ:D'Addario EXL120 (.009-.042)

ICHI10よりも細い弦ゲージで、カッティングや軽やかなフレーズに最適化された仕様です。

ICHI10がモダンの進化なら、ICHI00はルーツへの回帰。

この対極にある2本を持つことが、彼のサウンドの振り幅を作っています。

その他の使用ギター

シグネチャー以外にも、楽曲や用途に応じて多彩なギターを使い分けています。

  • Ibanez AZS2200:Diosでのバンドサウンドに使用。太めのトーンが欲しいとき
  • Strandberg Boden:モダンなヘッドレスで、テクニカルな楽曲向け
  • Fender Acoustasonic Jazzmaster:「カッティングに適した独自のグルーヴ感」を絶賛
  • Fender American Ultra Jazzmaster:ジャズマスター特有の暖かいトーンを求めて
  • Ibanez FRH10N:クラシカルなナイロン弦サウンドが必要な場面で

ヴィンテージ感のあるFender系から最先端のヘッドレスまで、このセレクトの幅広さが彼のプレイの多様性を物語っています。

Ichika Nitoのアンプ

Ichika Nitoのアンプ選びで最も面白いのが、ソロ活動とバンド活動で完全に使い分けている点です。

ソロ活動(YouTube / 自宅レコーディング)

Kemper Profiling Amplifier

自宅レコーディングの主力。

自身が作り込んだカスタム・プロファイルが多数ロードされており、曲ごとに最適なトーンへ瞬時に切り替えられます。

YouTubeで聴けるあの「透明感のあるクリーン」は、Kemperから出力されているケースが非常に多いです。

Neural DSP Archetype: Cory Wong(プラグイン)

DAW上でのレコーディングでは、このプラグインをメインのアンプ・シミュレーターとして活用。

エンベロープフィルターなどのエフェクトも内蔵されており、宅録をこれ一つで完結できる実用性を評価しています。

Quad Cortex

インタビューでKemperとともに積極的に使用したとのコメントがあります。

言わずとしれたプロファイル、エフェクトプロセッサーです。

バンド活動(Dios / ライブ)

Divided by 13 JRT 9/15 ★最重要

Diosのライブのためにわざわざ購入したという真空管アンプ。

バンドでのライブサウンドの、まさに核心部分です。

具体的なセッティング(公開情報):

  • 出力:9W(6V6モード)
  • CUT:1時の方向
  • TONE:2時30分の方向

なぜ9Wモードなのか?

小出力の6V6モードを選ぶことで真空管が早い段階でナチュラルにコンプレッションし、指の強弱にダイレクトに反応する「生きた音」になるんです。

強く弾くとほんのり歪み、軽く弾けばガラスのように透き通る。

この「指先でゲインをコントロールする」感覚が彼のライブ表現の源泉と言えます。

その他のライブ用アンプ

  • Mesa Boogie Dual Rectifier:ハイゲインが必要なデモやスタジオセッションで
  • Roland JC-120:ステレオのピュアなクリーンが欲しい場面で
  • Fender Twin Reverb:クリーンの基準として
  • Ichika Nitoのエフェクター・ペダルボード(常に進化中)

Line 6 Helix ─ ライブの心臓部

ライブにおけるサウンドの司令塔。

アンプモデリングだけでなく、空間系エフェクト、EQ、ボリューム制御まで一台に集約されています。

彼のHelixには4つのメイン・プリセットが組まれています。

  • CLEAN:煌びやかなクリーン。うっすらドライブ感あり
  • CRUNCH:フェイザー+リバーブで立体的なサウンドを構築
  • GAIN:リフやバッキング用のしっかりした歪み
  • LEAD:ソロ用。サステインと粒立ちを重視

Ichika Nitoのエフェクター

オーバードライブ

Horizon Devices Precision Drive:オーバードライブ+ノイズゲートを内蔵。タッピング時のアーティキュレーション維持に不可欠な一台

空間系(リバーブ / ディレイ)

BOSS RV-6:メインのリバーブ。Shimmerモードでの幻想的な残響が特に使用頻度高

Fender Mirror Image Delay:繊細なディレイ。自宅でのレコーディングで多用

ボリューム / その他

Dunlop Volume X Mini Pedal:ボリューム・スウェルによる表情豊かなダイナミクス操作に

Ichika Nitoのピック&弦

見落としがちですが、トーンに直結する超重要ポイントです。

Ibanez Ichika Nito Signature Pick

  • 素材:Ultem(ウルテム)
  • 厚さ:0.8mm
  • 形状:ティアドロップ型

ウルテムは「べっ甲に最も近い弾き心地」と言われる素材。

0.8mmという絶妙な厚さが、タッピングとストローク両方に対応します。

  • ICHI00:D'Addario EXL120 (.009-.042) ── ライトゲージで軽快な弾き心地
  • ICHI10:.010-.046 ── やや太めでしっかりとしたテンション

Ichika Nitoの機材まとめ

Ichika Nitoのサウンドの本質は、一つの機材に固執しないことにあります。

ソロではKemperでクリスタルなクリーンを、バンドではDivided by 13で生々しいチューブ・トーンを。

ヘッドレスのICHI10のモダンさと、TalmanベースのICHI00のヴィンテージ感を。

この「振り幅」こそが、彼のサウンドが誰にも似ていない最大の理由なのかもしれません。

2026年も進化を止めない彼の機材探求から、今後も目が離せません。

-I, ミュージシャン