皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Kiko Loureiro(キコ・ルーレイロ)は、ブラジル出身のギタリストで、Angra、そしてMegadethという2つのトップバンドで活躍してきたキャリアを持つ現代最高峰のプレイヤーです。
ネオクラシカルなシュレッドから、南米的なリズムセンスを取り入れた独特のフレージングまで、表現の幅が異常に広い。
2023年にMegadethを離れソロ活動に専念してからは、機材に対するアプローチもより柔軟になり、デジタルとアナログの使い分けが非常に洗練されてきています。
今回はそんなキコの2026年最新の機材を掘り下げていきます。
目次
Kiko Loureiro 使用機材一覧
ギター
- Ibanez KIKOSP Signature(ストラト系シグネチャー / メイン)
- Ibanez KIKO100(Prestigeシグネチャー)
- Ibanez RG系(ハードロック / メタル用)
アンプ
- ENGL Powerball II(メタル / メイン)
- Marshall JVM410H(クリーン〜ドライブ / セカンド)
- Kemper Profiler(レコーディング / フライリグ)
エフェクター
- MXR Fullbore Metal(ブースター)
- TC Electronic G System(マルチエフェクト / 空間系)
- BOSS NS-2 Noise Suppressor(ノイズゲート)
キコのサウンド哲学:メロディ・リズム・歪みの三位一体
キコの音作りで一貫しているのは、「メロディが歌う」「リズムが体感できる」「歪みが主張しない」の3点を同時に満たすことです。
歪みの量は曲ごとに可変ですが、どんなに深く歪ませても、メロディとリズムの両方が明瞭に聞こえるようにEQが設計されている。
特に中域の処理が巧みで、ブラジル音楽譲りの「スウィングするリズム」が歪みの中からでも立ち上がってくるのは、この帯域コントロールの賜物です。
メインギター:Ibanez KIKOシリーズ
キコといえばIbanez KIKOシグネチャーです。
KIKO100はPrestigeシリーズで、マホガニーバックにフレイムメイプルトップ、エボニー指板、DiMarzio Bluesbucker / Injectorピックアップという、クラシカルなサウンドとモダンな演奏性を両立させた構成。
近年のKIKOSPはHSSレイアウトのスーパーストラト系で、より軽量でクリーンにも寄りやすい現代的なスペック。
どちらもEdge-Zero IIトレモロが搭載されており、アーミングの精度は群を抜いています。
アンプ:ENGL PowerballとMarshall JVM
Megadeth時代から一貫して使われてきたのがENGL Powerball II。
ドイツ製のハイゲインチューブアンプで、密度の高い歪みとタイトな低域が特徴。
モダンメタルの刻みに必要な「弾いた瞬間の立ち上がり」が抜群に良く、キコの早弾きとリフ両方を支える中核になっています。
Marshall JVM410Hはセカンドで、よりクラシックロック寄りのクランチやクリーンが欲しい場面で使用されています。
フライリグ:Kemper Profiler
海外ツアーや複数国を跨ぐレコーディングで欠かせないのがKemper Profiler。
自身のENGLやMarshallをプロファイリングしておけば、世界中どこでも同じトーンで弾けるという圧倒的な利便性。
キコはMegadeth時代からこのKemper運用を徹底しており、レコーディングの効率とライブトーンの一貫性を両立させる鍵になっています。
トーン再現Tips
キコのトーンに寄せるなら、ハイゲインアンプを使いつつも、ミッドをやや持ち上げる設定にしてください。
シングルコイル寄りの音色が必要なら、フロント・センター・ハーフを積極的に使い、コード感をクリアに見せる。
リードではブースターを前段に挟んで、ゲインよりも音量を優先する設定に。
リバーブとディレイは控えめに、音の核を絶対に埋もれさせない。
これだけで「メタル系の中で一番音楽的なリードトーン」に近づきます。
Kiko Loureiroの機材まとめ
キコ・ルーレイロの機材選びには、ブラジル音楽のリズム感、ネオクラシカルのメロディ感、そしてモダンメタルの重さ、すべてが同居しています。
Ibanez KIGOシリーズの完成度、ENGLとMarshallの使い分け、Kemperによる現場対応力。
どれもが「メタルの中で音楽性を失わない」という一点に収束している、非常に教訓的なリグです。
メタル系で音楽的なフレージングを目指したい方には、キコの機材哲学が最良の指針になります。
