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Neural DSP Quad Cortex CorOS 4.0.0 & Mini 分析:成熟したエコシステムと残された課題

皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks

2026年1月、Neural DSPはOSのメジャーアップデート「CorOS 4.0.0」と新ハードウェア「Quad Cortex mini」を同時リリースしました。 今回の動きによりプラットフォームとしての完成度は高まりましたが、全てのギタリストにとって正解となるわけではありません。 今回はその進化の詳細と、導入前に考慮すべき懸念点についてまとめました。

目次

CorOS 4.0.0:空間系の刷新と実用性の向上

今回のアップデートの核心は、長らく競合製品に見劣りしていた空間系エフェクトの強化と、現場レベルでの実用的なツールの追加です。

Nordic Concert Hall (Reverb) 

Valhalla VintageVerb™を意識した広大な空間表現モデル。 金属的な響きを抑えた設計で、アンビエントなパッドサウンドには適していますが、ヴィンテージスプリングのような泥臭い質感とは方向性が異なります。

Blossom (Reverb) 

Strymon® BigSky®のBloomモードに着想を得た、入力後にエンベロープが開くタイプのリバーブ。 ボリュームペダル不要で持続音を作れる点は優秀ですが、アタックの追従性には慣れが必要です。

Studio Plate 70 (Reverb) 

Lexicon® PCM70™ Rich Plateの再現。 密度の高い初期反射が特徴で、オケに馴染ませる用途では非常に扱いやすい特性を持っています。

Phase Doctor (Utility) 

Little Labs® IBPにインスパイアされた位相調整ツール。 位相を連続可変できるため、マルチマイクやDIとのブレンド時に発生するコムフィルタリング問題を論理的に解決できます。 地味ですが、レコーディングエンジニア視点では最も価値のある追加機能と言えます。

操作系の改善 (QoL)

フットスイッチ長押しでのGig View遷移や、ドロップダウンでのシーン選択など、UIの動線整理が行われました。 これらは本来もっと早い段階で実装されるべきだった機能であり、ようやく他社の操作感に追いついたという印象です。

-effector, シミュレータ, マルチエフェクター
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