皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
この間の山口和也さんのタメシビキでもありましたが
エフェクターの電圧、ここではとくに歪み系やブースター系のエフェクターについて
それぞれの場合でのベストを考えていこうと思います。
通常のアダプターの9Vからエフェクターに供給する電圧を12Vや18Vに上げていくとオープンな音色になる傾向があるのですが
求める音色やサウンドメイクによってもちろん適した電圧セレクトがあるので
今回はぼくがセレクトしているエフェクターごとの電圧を紹介していこうと思います。
目次
どうやって12Vや18Vを供給するか
最近のパワーサプライは電圧を変更する機能を持っているものが結構出ています。
(すべてリンクを下に貼っておきますね)
StrymonやFenderのEngine roomなどはディップスイッチで9V/12V/18Vと供給電圧を変更することができます。
VOODOO LAB Pedal Power2は12Vまでで18Vを供給することはできませんが
その代わりSAGというツマミで逆に9V~4Vまで下げていくことができます。
またXoticの昇圧コンバータは小型ながら9Vの入力を15Vか18Vに昇圧して出力することができますね。
難しいこと考えずに最初から多機能なサプライを使うのが簡単でいいと思います。
供給時の注意点
当たり前ですがエフェクターごとに定められた範囲を超えた電圧を入力してしまうと故障します。
場合によっては煙が…
デジタル系では結構すぐアウトですね。
アナログ系歪みでも昇圧回路が入っているものなどは9Vを超えてしまうと回路がイってしまうものがあります。
耐圧が何ボルトまであるのかは予め調べておきましょう!
9V以上が向くタイプ/向かないタイプ の歪み
プリアンプ的に使う歪みやフルレンジで押し出したい時のフルレンジブースターなんかには
12Vや18Vが向くものが多かったです。
9Vよりピッキングの反応が良くなり、レンジが広くなります。
プレゼンスの方がキラッとしてよく通ります。
聴こえ方によってはミドルが減ったように聴こえる場合があるかもです。
VeroCity FRD(Friedman BE-100エミュレータ)
12Vで使っています。
このプリアンプはSATスイッチが有りこれをONにすると
ゲインが上がって音量が下がり、レンジ感が狭まりコンプ感が増すという効果があります。
これがまさに電圧を上げたり下げたりする効果に似ています。
このSATをOFF(レンジを広げた状態)にして12Vくらいにした時のオープンな感じが
好きで使っています。
18Vまで上げるとちょっとプレゼンスがうるさすぎると思ったのと
コンプ感がなさすぎてセッティングがピーキーになってしまったので12Vくらいがちょうどよいです。
VeroCity VH34(DIEZEL VH34エミュレータ)
9Vと18V両方使用しています。
バッキング時は18Vがハイ、ローともにガッツが出てくる感じで気持ち良いですね。
ソロのときVH34を使用するなら9Vがいい具合にピッキング時に気持ちよさもあって好きですね。
FULLTONE OCD
FULLTONEのエフェクターも18Vで使えるものが結構あります。
しかしこれは9Vで使用するのが好みです。
使用方がアンプやプリアンプをプッシュするのに使っているため
あまりレンジが広すぎるとローが飽和してしまうことがあり、ノーマルの9Vで使うのが良かったです。
メインの歪みでOCDを使っている場合18Vを試してみるのはありだと思います。
Mad Professor Sweet Honey Overdrive
9Vで使用することが多かったです。
18Vでオープンな感じは確かにあるのですが
ちょっと自分が感じていたこのSHODの美味しいミドル感が薄らいでしまっていました。
アンプをちょっとプッシュするくらいならSHODは9Vが好み◎
ファズ系
これ系は昇圧すると全く好みでなくなるでしかなかったです。
妙にディストーションよりになったり、歪みが足りなくなったり…
逆にVOODOO LABのパワーサプライで電圧を下げていくとちょっと壊れたようなニュアンスが出て面白かったりということはありました。
FUZZ FACEなんかをマンガン電池にこだわりを持って使うギタリストがいるのも
そこらへんが関係してそうですね。
ブースター系
ブースターの考え方にもよりますが
自分は9Vで使用することが圧倒的に多いです。
ぼくは広いプリアンプのレンジを多少狭めて、
ローのかぶりをさげたりミドルを抜けさせたりする目的でブースターを使用しています。
その場合、狙ったレンジをブーストしてくれる9Vでの使用が合っていることがほとんどでした。
エフェクターの電圧 まとめ
今回取り上げた電圧関係はMarshall 50Wと100W問題にも似たイメージがあります。
あえて50W Marshallを選んでいるソロイスト的ギタリストも結構いますもんね。
しかし9Vから18Vに供給電圧を変えると
エフェクターのツマミだけでは変えることのできない根本から方向性を決めるような効果があるので
可能なエフェクターであれば試すのはぜんぜんアリ◎
ただ突っ込む電圧に耐えれるエフェクターかどうかは十分調べてくださいね!
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