皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回のテーマは僕が昔使用していたデジタルモデリングアンプ、Line6のVETTAⅡHDをセレクトし使用していたときに起こった問題点を挙げていこうと思います。
モデリングアンプの特性もありますが、当時のデジタル系機材と今の技術では全く次元が違うものとなっているので最近出ている機材の精度を問う記事では全くありません。
なので「こんな時代もあったんだな~」という気持ちでつまんで読んでいただければ幸いです。
目次
Line6 VETTAⅡHDについて
Line6が2000年初期(2004年頃?)に発表したソリッドステート/デジタルモデリングのアンプを多数搭載したアンプヘッドVETTAⅡHD。
- アンプモデル:79
- キャビネット:27
- エフェクト:118
- 出力:300W
- サイズ:740×230×250(mm)/18kg
POD X3と同系統のモデリングを配しており、2系統のアンプを使用できます。
キャビネットも2つ使用することができ、ステレオで使用することができます。
当時、メタルシーンで使用されることが多く、Fear Factoryのディーノカザレスや、Meshuggahのギタリストが使用していた記憶があります。
デジタルモデリング使用の失敗
デジタルモデリングの問題
デジタルモデリングの問題として
- 音の精度がその時の技術に依存する/しやすい
- 結果として最新モデルが一番精度が高い音=モデリングエンジンが古くなりうる
- DSP使用によりレイテンシーの発生が避けられない
という部分があります。
現在はアンプの解析技術が向上していたり、Kemperなどプロファイリング技術の登場によりデジタルモデリング技術がかなり成熟しているという背景自体も無視できない部分です。
しかし原理的には上記の問題点はデジタル技術である以上避けられないものとなっています。
デジタルモデリングアンプVETTAⅡ使用時の問題
初期のモデリングVETTAⅡを使用したときにぶち当たった問題点はこんな感じでした。
- ハイがつまり気味でバンドで音が抜けない
- 実機のイメージとは違う音が出る
プレゼンスの方まで音が伸びていかないので、なかなかバンドで抜けにくく、ハイゲインモデルは重低音が強調されて余計モコモコになっているモデルも多かったです。
モデリング精度や音作りの問題も大きいと思いますが、実機のイメージとは違う音が多く、クランチくらいのモデルに外部ペダルで音作りを補完したほうが良い歪みを得られることが多かったです。
逆にDTMほどレイテンシーを顕著に感じることはなかったので、そこは不思議な感覚でした。
現在のデジタルアンプの技術について
上記の問題点はあくまで「初期のモデリング技術」に起因する部分が多いので現在のモデルに当てはまらない部分も多くあります。
ただどうしてもデジタル機材がアナログ系の機材に比べて、「次世代モデル」が「現行モデル」に勝る事自体は避けられない部分なので、製品が現役でいる寿命が長くなっていたとしても導入する時点でそこを考慮に入れていく必要はありますね。
初期のデジタルモデリングアンプで失敗した話 まとめ
今回は完全に体験談なので多くの人に当てはまるものではないと思いますが、昔はこんななんだーと思っていただければと思います。
また当時の自分の弾き方も含めたサウンドメイキングの技術も未熟だったことも加味していただけるとありがたいです。
現在はKemperも、もう10年選手ですしモデリング技術の成熟が極まってる部分も感じられるのでそちらにワクワクする部分も全然あります。
サウンドが気に入って、利便性が高いものを選ぶ選択肢が増えていることには歓迎しかないですね~!
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今回はLINE6というメーカーがハードウェアの「アンプシミュレーター」の草分けとして発表してきた「PODシリーズ」の歴史を見ていきたいと思います。
新製品紹介ではないので、懐かしがったり、PODのことを知らない人は「こんなモデルがあったんだなぁ」くらいに見ていただけると幸いです。続きを見る