皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Martin Miller(マーティン・ミラー)は、ドイツ出身のフュージョン / ロック系ギタリストです。
YouTubeの「Martin Miller Session Band」シリーズで、あらゆるゲストとの即興セッションを高品質にこなすその手腕は、もはや現代フュージョン / セッションシーンのベンチマークになっています。
プレイヤーとしての完成度もさることながら、機材に対するアプローチも非常に洗練されていて、実機アンプとデジタルを両立させた現代的な構成になっています。
今回はそんなマーティンの2026年最新の機材を掘り下げていきます。
目次
Martin Miller 使用機材一覧
ギター
- Suhr Modern(メイン / HSS)
- Suhr Classic S(ストラトタイプ)
- Music Man Axis(セカンド)
アンプ
- Suhr Bella(クリーン / メイン)
- Suhr PT15 I.R.(低出力 / ドライブ)
- Kemper Profiler(レコーディング / フライリグ)
エフェクター
- Xotic RC Booster(トランスペアレント系ブースト)
- Strymon TimeLine / BigSky(空間系)
マーティンのサウンド哲学:再現性とダイナミクス
マーティンのトーンで最重要視されているのは、「いつ弾いても同じ音が出ること」と「タッチに応じて音が素直に変わること」の両立です。
セッションギタリストとしての仕事では、毎回違うスタジオ、違うPA、違うバンドと演奏することになる。
どの現場でも安定したトーンを出すために、機材はシンプルで汎用性の高いもので固め、そのうえで「指先の強弱」と「ギターのボリューム」で音を作り込むスタイル。
派手なエフェクトよりも、クリーン〜クランチ〜ドライブの中間領域を細かく制御する職人タイプです。
メインギター:Suhr Modern
マーティンの顔はSuhr Modern。
ハイエンドのスーパーストラト系で、ネックのフィーリング、フレットの精度、トレモロの安定性がすべて非常に高いレベルにあるギターです。
HSSのレイアウトが採用されていて、シングルコイルの色気とハムバッカーのパワーを一本でカバーできる。
セッション現場で「どの曲でも対応しなきゃいけない」状況に直面する彼にとって、この汎用性は絶対条件です。
アンプ:Suhr BellaとPT15
アンプ周りもSuhr製で固められていて、クリーンはBella、ドライブはPT15を使い分ける。
Bellaは5Eクラス系のヴィンテージFender譲りのクリーンチャンネルで、タッチに対して素直に反応し、クランチへの移行も極めてナチュラル。
PT15は低ワット(15W)の2チャンネル機で、クランチからハードロック手前までをカバーする、フュージョン向けの理想的なドライブ機。
この2台でほぼすべてのフュージョン / ロックサウンドをまかなえる、効率的な布陣です。
ブースト:Xotic RC Booster
ソロ用のブーストとして長く愛用されているのがXotic RC Boosterです。
トランスペアレント系の中でも最も色付けが少ないタイプで、アンプの本来のキャラクターを壊さずに音量だけをブーストできる。
マーティンはこれをソロ時に踏むだけで、ボリュームと中域の密度を微妙に上げて、自然にソロパートが前に出てくる設計にしています。
トーン再現Tips
マーティンのトーンを再現するなら、まずクリーンチャンネルの設定を徹底的に詰めることから始めてください。
ゲインは最小、トレブル / ミッド / ベースは真ん中〜やや上で、リバーブを軽く。
ここにトランスペアレント系のブースト(RC Booster、Klonカーボンコピー系)を薄く乗せ、ピッキングの強弱だけでクランチまで到達できる状態を作る。
ソロではブーストを2段階目に切り替えて音量とゲインを同時に上げる。
これだけで「フュージョン系のハイエンド・セッション・トーン」の基礎ができあがります。
Martin Millerの機材まとめ
マーティン・ミラーの機材構成は、現代のプロセッションプレイヤーの「最短解」を示しています。
Suhrの汎用ギター、Suhrの2台構成アンプ、少数精鋭のブースターと空間系。
どれもが「どんな現場でも同じクオリティで弾けること」に最適化されています。
本人の演奏力と同じくらい、機材の選び方そのものがプロとしての美意識の表れになっている、非常に勉強になるリグです。
