皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Julian Lage(ジュリアン・ラージ)は、アメリカの現代ジャズギターシーンを代表する巨匠の一人で、ビ・バップ、カントリー、アヴァンギャルド、フォークまでを横断する稀有なプレイヤーです。
テレキャスターを使った、極めてクリーンに近い音色で、驚くほど豊かな表現を引き出す独自のスタイル。
歪みは最小限、空間系も控えめで、ギターとアンプそのものの鳴りを徹底的に活かす、いわば「引き算のトーン設計」の到達点のようなプレイヤーです。
今回はそんなジュリアンの2026年最新の機材を掘り下げていきます。
目次
Julian Lage 使用機材一覧
ギター
- Collings 470 JL Signature(メイン / セミホロウ)
- Fender Telecaster(ヴィンテージ / セカンド)
- Nachocaster / Linhof系カスタムTele(過去使用)
アンプ
- Magic Amp Vibro Deluxe(メイン / ハンドワイヤード)
- Fender Blackface系ヴィンテージ(セカンド)
エフェクター
- ほぼ使用なし(ダイレクトインが基本)
- 軽めのリバーブ(アンプ内蔵 / 必要時のみ)
ジュリアンのサウンド哲学:引き算で音を作る
ジュリアンのトーン設計は、現代のギタリストの中でも例外的にミニマルです。
歪み、リバーブ、ディレイなど、一般的なギターサウンドを「作り込む」道具をほぼ使わず、ギター直でアンプに繋いだ状態を基本にしている。
それで音楽が成立するのは、彼の演奏力と楽曲構成があまりにも高いレベルにあるからで、機材選びは「その高い演奏を邪魔しない」ための選択に貫かれています。
現代の複雑化する機材文化の中で、ジュリアンのアプローチは「ギターは手段であり、機材は道具である」という本質を思い出させてくれる。
メインギター:Collings 470 JL Signature
ジュリアンのシグネチャーモデル、Collings 470 JL。
Collingsはアコースティックギターのハイエンドブランドとして有名ですが、このモデルはセミホロウボディのエレキで、サウンド的にはテレキャスターとアーチトップジャズギターの中間のような独自ポジション。
ジュリアンのフレージングに必要な「アタックの明瞭さ」と「木材由来の倍音の豊かさ」を両立した、極めて個性的な一本。
ピックアップは自身の好みに合わせたLollar製カスタムが採用されています。
アンプ:Magic Amp Vibro Deluxe
ジュリアンのアンプ、Magic Amp Vibro Deluxe。
アメリカのMagic AmpsはFender Deluxe系をハンドワイヤードで再現するブティックメーカーで、細部のパーツ選びと配線の丁寧さが音の品格を決定づけている。
低ワット(20W前後)ながら、クリーンのヘッドルームが非常に広く、小音量でもチューブの美しい飽和感を出せる。
ジュリアンのように「ピッキングの強弱でクリーンとクランチを出し分ける」プレイヤーには、理想的なアンプ設計です。
エフェクターを使わない理由
ジュリアンがエフェクターをほぼ使わない理由は「音の劣化を避けたい」という徹底したこだわりに尽きます。
ケーブル1本挟むだけで微妙に音が変わるという繊細な感性を持っていて、必要のないプロセスは極力排除したい。
結果として、ギター→ケーブル→アンプという究極に短いシグナルチェーンが完成しており、音の純度が最大化されています。
トーン再現Tips
ジュリアンのトーンを目指すなら、まずペダルボードから離れてみてください。
ギター直でFender Deluxe系のアンプに繋いで、歪みはアンプ側のみで作る。
リバーブはアンプ内蔵のものを軽く、それ以外は全部オフ。
ピッキングの強弱で音を作り込むことを意識して、フィンガースタイル / ピック両方を使い分けて弾いてみる。
「機材を減らすことで音が良くなる」という感覚が体感できたら、ジュリアンの世界観にかなり近づいています。
Julian Lageの機材まとめ
ジュリアン・ラージの機材構成は、現代のギタリストの中でも極めて稀な「最小構成の美学」を体現しています。
Collingsのシグネチャー、Magic Ampのハンドワイヤード、そして何も挟まないシグナルチェーン。
すべてが「演奏に奉仕する機材」という原則に貫かれています。
機材の多さに疲れたとき、ジュリアンのリグを見直すと、自分が本当に必要としている音の本質に気づけるはずです。
