みなさんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。
今回はFender Custom Shop Fat '50s Stratocaster Pickup をレビューしていきたいと思います。
このピックアップはざっくりいうと50年代のフェンダーのピックアップのレスポンスを改良し太くしたストラト用のピックアップとメーカーからはアナウンスされています。
実際ストラトのリアに搭載すると、ストラト特有のリアの頼りなさがなくなり、使いやすくなりますが
決して無理な太さや出力になるわけではなく、
スッキリ硬めの印象の50sのピックアップの基本姿勢のままリアに載せても物足りなくなりません。
それではみていってみましょう!
目次
Fender Fat50s は本当にファット?基本音色
基本音色
さあ実際のFender Fat50s の基本音色ですが、実際はファットといったような印象はそこまでありません。
むしろ結構スッキリとしており、あくまで50年代のストラトのピックアップを基本としてそこは崩さないというサウンドチューニングがすばらしいです。
ちなみにスーパーざっくり言ってしまうとフェンダーのピックアップはだいたい50sがスッキリ出力抑えめ、60sが太めで芳醇、
70sに関しては出力が抑えめできれいだったりしますが、69と冠されているピックアップなんかはジミヘンをイメージしているのでかなりワイルドなものもあったりします。
Fender Fat50s はそのスッキリ硬めの50sピックアップの一見矛盾するような爽やかさと太さが同居しています。
60sのストラトキャスターに載せてみた感想
フェンダーカスタムショップの60sストラトキャスターのリアに乗せて使っていました。
このギターはミドルからローにかけてちょっと低音が出るギターなのですが、ちょうどよいリアピックアップを探していました。
少し出力が高いピックアップを載せたかったのですが60s系のピックアップでは邪魔な太さが出てしまうかなーと懸念していました。
最初はFender Fat50s のファットという単語に対して、
「これ以上ファットにしてもな…」
というようにちょっと避けていました。
実際載せたところ過剰に太くミドルが出るわけでもなく、低音も不必要に増強される感じもありません。
むしろちょっとスッキリとしてるのにストラト特有のリアの頼りなさも消えて、ピックアップポジションごとの使いにくさを解消してくれました。
Fender Fat50s の出力
直流抵抗値はサウンドハウスの商品ページによると、
フロントからリアに向かって
6.0KΩ、6.3KΩ、6.2kΩ
となっているようです。
ミドルピックアップがリアより高い直流抵抗値になっていますが、個体差もありますし
計測誤差かも知れません。
まあフロントが出力小さめ、リア側が出力が若干高いというイメージで大丈夫でしょう。
リアに載せたところ、圧倒的に出力アップというわけではなく、すこーしだけテレキャスターのリアピックアップを使っているような感覚にもさせてくれます。
ここを無理に出力を上げてしまうと50sの感覚が薄れてしまうのかも知れませんね。
Fender Fat50s まとめ
さあいかがでしたでしょうか。
Fender Custom Shop Fat '50s Stratocaster Pickup のレビューでした。
このFender Fat50s ピックアップはある部分では「ファット」という名前で損しているような部分もあるのかなという印象です。
この50sの明瞭さを残したまま、太さを増すことができるという難しいチューニングをよくやったと思います。
リアがいまいち使いにくいというようなストラトキャスターにはおすすめのピックアップです。
セットで買っても¥18000~¥25000くらいと手を出しやすい価格なのもよいですね。
ていうかフェンダーのピックアップはその完成度に対して価格がすごい安くて素晴らしいです。
それではmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)でした!