皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
ギターマガジン2021年6月号はマイブラッディバレンタイン特集でした。
シューゲイザーバンドやあの頃のUSオルタナティブバンドのかなりの数のギタリストが
JAZZMASTERを使っているので
現行で発売されているJAZZMASTERのレギュラーラインをまとめてみようと思います。
一度まとめると材や指板のアールなど結構な種類のJAZZMASTERがあることがわかっており
手を出しづらい部分があるのかもとも思いました。
なので自分自身の整理も込めて!
今回はVINTAGEスタイル編です。
目次
JAZZMASTERの基本とは
今やさまざまなピックアップ構成や材、スイッチなどでラインナップされているJAZZMASTER。
一番の特徴はパッと見でわかる流れるようなオフセットボディですね。
他にも
- 上部のプリセットスイッチ
- 大きな長方形型のシングルコイル
- 独特なフローティングトレモロブリッジ
などなどJAZZMASTER(とJaguar)にはこれにしかみられない特徴が数多くあります。
それが独特な癖となってハマる人も弾きにくいと感じる人も…
とくにVINTAGE系のトラディショナルなスタイルのブリッジは弦落ちがしやすかったり
逆にそれを愛しているギタリストがいたりと、おもしろいギターです。
Vintage系JAZZMASTER
まずは本来のスペックに近いVintage系JAZZMASTERを
MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S JAZZMASTER
- ボディ:バスウッド
- ネック:メイプル/Uシェイプ
- フィンガーボード:ローズ指板ラウンド貼り/21F/ビンテージフレット
- スケール:25.5インチ/9.5R
- ナット幅:41.02mm
- ボディフィニッシュ:グロスポリエステル
- ネックフィニッシュ:グロスウレタン
- ピックアップ:Vintage-Style Single-Coil Jazzmaster
日本製のJAZZMASTERです。
ビンテージスタイルですが指板アールが9.5なのである程度チョーキングなどの音づまりなどにも対応しています。
フレットはビンテージスタイルなので細め、低めっぽいですね。
ボディがバスウッドであるので価格が抑えめに設定されているよう。
ネックもボディもフィニッシュはポリ系、ボディはポリエステルなので塗装が厚めなことが予想されます。
グロスっていうのはピカピカの磨き上げられた仕上げということですね。
価格は大体10万ちょいくらいのイメージです。
MADE IN JAPAN HERITAGE 60S JAZZMASTER
- ボディ:アッシュ
- ネック:メイプル/MId’60s Cシェイプ
- フィンガーボード:ローズ指板ラウンド貼り/21F/ビンテージフレット
- スケール:25.5インチ/7.25R
- ナット幅:41.02mm
- ボディフィニッシュ:ウレタンフィニッシュにラッカー仕上げ
- ネックフィニッシュ:ウレタンフィニッシュにラッカー仕上げ
- ピックアップ:Premium Vintage-Style 60s Single-Coil Jazzmaster
日本製のJAZZMASTER上位機種ですね。
塗装のスペックをよく見ると
「Nitrocellulose Lacquer Over Urethane Finish」
となっているのでウレタンの下地にニトロセルロースラッカーで仕上げている形ですね。
日本製のギターにこのフィニッシュが多い気がするのはなんでだろう。
ビンテージスタイルフレットに7.25Rという指板は結構ビンテージど真ん中スペックなので弦高の調整に多少コツがいるかもです。
ローコードをガンガンかき鳴らす系だったらあまり関係はないかも…?
アッシュボディで端切れの良さも期待できる感じです。
このシリーズはマークケンドリック監修のもと作られているようですね。
価格は15~16万円くらい。
AMERICAN ORIGINAL '60S JAZZMASTER
- ボディ:アルダー
- ネック:メイプル/MId’60s Cシェイプ
- フィンガーボード:ローズ指板ラウンド貼り/21F/ビンテージトールフレット
- スケール:25.5インチ/9.5R
- ナット幅:42mm
- ボディフィニッシュ:グロスニトロセルロースラッカー
- ネックフィニッシュ:グロスニトロセルロースラッカー
- ピックアップ:Pure Vintage '65 Single-Coil Jazzmaster
こちらはアメリカFender。
ボディがアルダーになっています。
バランスが落ち着いてきていて、指板アールも9.5なのでハイポジションも弾きやすくなっています。
フレットもビンテージトールということで細めだけど高めのFender系ギターで結構採用されているスタイルのフレットです。
多少細くても背が高いフレットなので弾きやすく、プレイアビリティが考慮されています。
塗装はボディ、ネックとも正真正銘のラッカー。
ナット幅も日本製より若干幅広くなっていますね。
日本製もそうですが指板がラウンド貼りで
指板のローズ部分が湾曲して貼られている事がわかります。
厳密な音の違いは諸説ありますが、ネックのメイプル部分が多くなることでスラブ貼りよりも音が明るめな傾向があると言われています。
価格は28万円前後くらい。
今回の中では一番高級なラインです。
VINTERA'60S JAZZMASTER
- ボディ:アルダー
- ネック:メイプル/MId’60s Cシェイプ
- フィンガーボード:パーフェロースラブ貼り/21F/ビンテージフレット
- スケール:25.5インチ/7.25R
- ナット幅:42mm
- ボディフィニッシュ:グロスポリエステル
- ネックフィニッシュ:グロスウレタン
- ピックアップ:Vintage-Style '60s Single-Coil Jazzmaster
印象としては上のアメリカンオリジナルをお求めやすい価格にするようにちょっと工夫したような印象です。
大きな違いとして指板材がローズの代替材として使用され始めたパーフェローが使われています。
パーフェローが決して音が悪いということではないようですが
ローズ指板とは音が違うということは結構聴くので完璧なビンテージスタイルということでもなさそうです。
ただビンテージフレットに7.25Rはちょっと弾きづらいと感じるギタリストも結構いるかも…
フィニッシュはポリ系。
価格は13~14万円くらい。
VINTERA'60S JAZZMASTER MODIFIED
- ボディ:アルダー
- ネック:メイプル/Modern Cシェイプ
- フィンガーボード:パーフェロースラブ貼り/21F/ミディアムジャンボフレット
- スケール:25.5インチ/9.5R
- ナット幅:42mm
- ボディフィニッシュ:グロスポリエステル
- ネックフィニッシュ:サテンウレタンwithグロスウレタン
- ピックアップ:Vintage-Style '60s Single-Coil Hot Jazzmaster
先のVINTERAをモダン寄りにアップグレードしたような印象。
ネックもモダンCシェイプになってフレットもミディアムジャンボ。
ピックアップもHotとなって出力が高くなっているようです。
ネックがサテンウレタンの部分があるようでさらっとしていて
こっちの方を好むギタリストも結構いるでしょう。
単音プレイが多いギタリストはこっちのほうがマッチしてそう。
価格は15万円前後。
Fender JAZZMASTER VINTAGEスタイル 選び方
レギュラーラインからFender JAZZMASTERを選ぶとして
まず予算が大きく取れる場合はやはり
AMERICAN ORIGINAL '60S JAZZMASTER
を選ぶと間違いないですね。
ビンテージスタイルながら指板Rもクセがない9.5Rだったりピックアップも単体売りされているものが載ってます。
ボディのアルダーはFenderの真ん中of真ん中。
一般的にイメージされるザ・JAZZMASTERというスペックです。
選ぶときのトピックとしてドVintageを狙うのでなければ7.25Rとビンテージフレットの組み合わせは結構違和感があったりする場合もあるので注意したほうが良いかもです。
上記から値段を落としたい場合のおすすめとしては
MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S
の9.5Rの指板のモデルか
VINTERA'60S JAZZMASTER MODIFIED
のミディアムジャンボフレット、9.5Rの指板のモデルを選ぶとプレイアビリティ的にも
そこまで混乱しないかなーと思います。
材については結構違いがあるのでもちろん手にとったほうがいいのは言うまでもなくです!
Fender JAZZMASTER VINTAGEスタイル編まとめ
今回はVINTAGEスタイル編ですが、VINTERA'60S JAZZMASTER MODIFIEDなどはモダン要素も結構はいっていたりとちょっと分け方がグラデーションに近い部分もあります。
それでもやっぱり
AMERICAN ORIGINAL '60S JAZZMASTER
はVINTAGE系レギュラーラインのJAZZMASTERの中ではキングですね。
音に対しては諸説ありますが
自分はラッカーの手触りや弾いてくうちに擦れていったり打痕ができたりして
「こなれていく」部分が自分の愛機として育っていくようで好みです。
また、フレットや指板アールの変更はリペアショップでないとできないので大変です。
が、ピックアップ交換なんかは結構簡単にできるのでそのへんも視野にいれると選びやすいと思います。
あと、カラーはサムネイルだけでなくて各モデルに各種あるようなのでチェックしてくださいねー!
MODERNスペック編、アーティスト/変わり種モデル編はこちら!
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【2021年最新】現行で手に入るFender JAZZMASTERをまとめてみた【アーティストモデル/変わり種編】
Fender現行JAZZMASTER全網羅
最後にアーティスト/変わり種モデル編です
アーティストモデルなのに結構スタンダードスタイルだったり
摩訶不思議なビザールの匂いのするJAZZMASTERだったり
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商品リンクは紹介した順に並べてます!
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