皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回は話題の映画「MIDSOMMAR ミッドサマー」を見たのでまとめていきたいと思います。
この映画、非常に多くの要素が絡み合って複雑に見えていますが、
自分が強く感じたのは、精神的な病や感情の起伏に共感したり、反感するというより、
一旦俯瞰して平たく見ることで、MIDSOMMAR ミッドサマーは実はホラー映画のマナーに則った意外と正統派なホラーだというように見ていました。
そのホラーマナーに則った本筋を巧妙に優れた映像、カット割り、精神的な病、
などで修飾することで、MIDSOMMAR ミッドサマーは従来のホラーになかったような感情移入ができるような作品になっているんじゃないかなと思いました。
ストーリーの細部までは追いませんが、平気でネタバレして語っていくので、ご注意を~
それではどんな要素があるのか見ていってみましょう。
目次
ルーン文字や神話、故事へのオマージュがそそるMIDSOMMAR
このルーン文字とか神話やバイキングの風習になぞらえて人を殺めたり、人が死んだりしますが
MIDSOMMAR ミッドサマーはそれこそがホラー映画だな~と感じました。
「古代の〇〇になぞらえて」とか、「殺して皮を剥いで着ちゃう」とかめっちゃホラー!(しかも顔だけじゃないみたい)
そういう要素一つ一つも解き明かして、語れる要素があるので飽きません。
閉鎖的な空間に閉じ込められて逃げられないMIDSOMMAR
明るくて、広大な草原が一見そう思わせませんが
「自分と全く違う異文化すぎる村に立ち寄ったらもう逃げられない」
っていうのも、MIDSOMMAR ミッドサマーをかなりホラーたらしめている要素なのではと思います。
主人公たちがクルマで今回の舞台となる「ホルガ」の村に行くとき(行くときは論文作成やバカンスなどの能動的な理由があってワクワクしてた一行だが)
巧妙なカメラワークで、「ホルガの村にまるで主人公たちが誘い込まれて吸い込まれていく」ような見せ方になっています。
これ以外にもものすごく巧妙なカメラワークで、死体と思われる方からそれを発見した人間へカメラを向けることから
実はまだ少し生きている
ってことがわかったりと、その技術への発想もものすごいです。
しかしこういう「もう逃れられない」っていう舞台こそホラー要素だと。
村の掟が怖いよMIDSOMMAR
- ・近親相姦
- ・他の土地から男性の種を奪ってきて血が濃くなりすぎないようにする
- ・72歳になったら儀式で死ななければならない
- ・性交は長老に許可されたものだけができる
この以上に閉鎖的な村の異常な掟ってだけでもうホラー要素でワクワクします。
この強烈なカルチャーショックに主人公たちは一気に感情を揺さぶられて、結果恐怖で村に実質精神的に拘束されるようにもなっていきます。
村人たちは一貫して笑顔でフレンドリーなのに…
音の要素が怖いよMIDSOMMAR
MIDSOMMAR ミッドサマーは音がかなり印象的に作られています。
MIDSOMMAR ミッドサマーの要所要所で、精神的な負荷から、過呼吸のような状態になっているときの呼吸音がかなり耳に障るように音作りしてあったりします。
また呼び声をものすごいデッドな感じ(残響要素をなくす)にして、
定位をセンターに寄せる(真ん中から聴こえるようにする)ことによって、本当に自分が呼びかけられているような錯覚を起こすような作りになっています。
また、笛だか弦だかの不穏な曲がものすごい「イヤ~」な感じを演出しています。
いやこういうの好きですよ。
また祝祭のときの楽器たちもパンをうまく使ってあちこちから聴こえるようにして、自分がまるで底にいるような、没入感を演出しています。
(この没入感が嫌な人は嫌なんだろう)
MIDSOMMAR をホラー的に楽しもう まとめ
いかがでしたでしょうか。
決して「こういう見方をする映画だ」と言っているわけではなく、MIDSOMMAR ミッドサマーを精神的な要素ではなく、こういう要素から見ても楽しめる作品だな
と思ったので今回筆を執った次第です。
全く暗くならないホラー、要素や伏線を解き明かすと言ったような点だけでもかなり楽しめる作品になっていると思います。