皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
今回はNAMMショウでも話題になったギター用エフェクトプロセッサーQuad Cortexについて見ていきたいと思います。
HELIX、KEMPER、FRACTAL AUDIO AXE、BOSS GT-1000、MOOER GE300…
など現在ひしめき合っているマルチエフェクターですが、Quad CortexはNAMMショウではかなり注目されていたようです。
50種類以上のアンプモデル、70種類以上のエフェクト、1000以上のIRに対応と現在の先行の先進的マルチエフェクターたちと見劣りするようなことはありませんが、
Quad Cortex の注目すべき点は「マルチタッチディスプレイ」、「クアッドコアDSPにより高速な処理速度」、「AI搭載」という
あまり耳にしない単語が並んでいるエフェクターなため、満を持してのリリースなのでしょう!
それでは見ていってみましょう!
目次
Quad Cortexマルチエフェクタースペックと特徴
- インプット:TS、TRS、XLR対応デュアルコンボインプット
- 2つのインプット個別にインピーダンス、レベルコントロール可能な端子を搭載
- マイクプリアンプ内蔵、ファンタム出力可能
- モノラル、ステレオエフェクトをシグナルチェインに追加可能なエフェクトループ
- 1/4インチアウト:2モノバランスド(TRS)アウト
- XLRアウト:デュアルモノバランスドXLRアウト
- ヘッドフォンアウト を搭載
- MIDI IN、OUT/THRU 搭載
- デュアルエクスプレッションインプットで2つのエクスプレッションペダルを接続可能。
- USBオーディオ、ファームウェアアップデート可能
というように入出力は必要十分で困ることはなさそうですね。
豊富な入出力で出力先も、パラってアンプとPAに直みたいに2系統で出せれば文句なしですね。
Quad Cortexマルチエフェクター注目の機能
大まかなスペックの後はQuad Cortexマルチエフェクターの注目の機能をピックアップしてみましょう。
マルチタッチディスプレイ
大型のディスプレイで、タッチでコントロールできます。
1.8mmの強化ガラス採用ということで強度も問題なさそうですね。
フットスイッチがそのままつまみになる
上記の操作法に加えて Quad Cortex 本体のフットスイッチを回すことで、そのままつまみの役割を果たすようです。
踏んだときに回してもそこは反応しないようなので、誤動作に関しては問題なさそうです。
Wi-Fi搭載
Quad Cortex 本体内のWi-Fiで、プリセットをシェアしたり、クラウドにプリセットを保存することもできるようです。
またファームウェアも無線でアップデートできるようですね。
コストの問題かありそうでなかった機能だと思います。
結構これがあれば未来が広がると思うので、こういう機能は嬉しいですね。
高性能なDSP
Quad Cortex はクアッドコア2.0GHz、SHARCというギターエフェクトプロセッサーやマルチエフェクターとしてはモンスター級のDSPを搭載しています。
これだけのDSPをマルチエフェクターとしての音声処理と多少の画像処理のみに使用するというのはなかなかすごいことなのではないでしょうか。
AI搭載な Quad Cortex
具体的に何をAI処理させるのか具体的にアナウンスはされていないようなのですが、
Quad Cortex はKEMPERのプロファイリングとは全く違ったアプローチで、サウンドをサンプリングしコピーできるようです。
上記のスペックからかなりのものが期待できそうですね。
KEMPERのプロファイリングは基本的には現在出ている音を再現するというものでしたが、
もしかしたら Quad Cortex は一つのアンプモデルに関して、2,3点のサウンドをサンプリングし、それらを連続的に可変する(つまみの動きも本来のアンプのように動かせる)ような従来のモデリング技術にないような挙動も可能になるかもしれません…!
Quad Cortex のサイズ、重さ
Quad Cortexは29 x 19 x 4.8 cm という大きさで、1.6kg というかなり省スペースと軽量化を実現しています。
Kemper Profiler Stageは4.6kg、軽量と言われているBOSSのGT-1ですら1.3kgとなっており、ほぼ変わりません。
また最近かなりの勢いを見せているMOOER GE300は41×20×6.2cmで3.0kgなので、MOOERよりも小さく軽量ということになります…
これはかなりすごいことですね。
これはかなりの可搬性で、ユーザーにとってはかなり嬉しいですね。
Quad Cortexのサウンド
ヘヴィなサウンドが多いですが、結構スッキリとしておりピッキングレスポンスも良さそうですね。
やはりどうしても歪みサウンドが注目されると思いますが、
個人的にはクランチでのサウンドも見たいところです。
他のモデルとQuad Cortexとの比較、値段
モデル | サイズ(W×D×H/cm) | 重さ(kg) | 値段(約) |
Neural DSP Quad Cortex | 29×19×4.8 | 1.9 | 25万円ほど |
Line6 Helix Floor | 56×30×90 | 6.6 | 17万円ほど |
Kemper PROFILER STAGE | 47×26×8.5 | 4.6 | 21万円ほど |
BOSS GT-1000 | 46×25×7 | 3.6 | 10万円ほど |
MOOER GE300 | 41×20×6.2 | 3.0 | 7万9000円ほど |
Fractal Audio System FX8 MARK Ⅱ | 41×25.5×10 | 5.2 | 16万円ほど |
Line6 POD Go | 36×23×9 | 2.4 | 449・99ドル? |
上記の表のように各メーカーのフラッグシップのマルチエフェクターを並べてみても、トップレベル軽量かつ小さいです。
これで音さえよければかなり期待できるモデルなのではないでしょうか。
また値段帯は全く違いますが、注目のPOD Goよりも小さく軽いという驚きの結果です…!
値段も20万円ほどとなるようでこの機能から考えるとかなり安く感じますね。
→2021年6月8日一斉に各店舗で数少ない在庫を発売したようです。
一気に売り切れとなりましたが、第2ロットは7月中旬移行発売とのことです。
若干値上がりして25万円ほどになっていますね。
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いかがでしたでしょうか。
しかし対KENPER最有力となりそうなQuad Cortex。
初期ロットは光速で売り切れてしまい、現在7月中旬の第二ロット待ちですね…!
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