皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
この記事ではギタリストが自宅でプロのサウンドを実現するための具体的な調整方法を紹介します。
自宅の配信環境の進歩やDTM機材の普及によって今や自宅でのサウンドシステムの向上がギタリストの必須要素にもなっています。
どの要素を向上させることが、自宅のサウンドを磨くのに役立つのか見ていきましょう。
目次
ギターの基本的なセットアップ
どんなにエフェクター、プラグインソフトが進化してもギター本体のメンテナンスを怠ればいいサウンドはもちろん出ません。
弦の交換とその重要性
自宅でのギターメンテナンスの第一歩は適切な弦の選択や交換から始まります。
弦のゲージやメーカーなどはもちろん気になると思いますが、まず古くなり死んだ弦からは良いサウンドは出ません。
最近のElixirなどコーティング弦の性能も上がっていますが、長期で使うと中の芯線が死んでしまってポテンシャルを発揮できていないことがままあります。
お財布事情との相談とはなりますが、弦交換したときにあまりにサウンドが違うと感じる場合、あなたの現交換頻度はかなり低いと認識したほうがいいでしょう。
ネックの調整とその重要性
ギターのネックは、湿度や温度の変化によって反りや歪みが生じることがあります。
トラスロッドを適切に調整することで、弦高やプレイアビリティを保ち、快適な演奏環境を自宅で実現できます。
また急激な湿度変化を避けるため、季節に応じて除湿機や加湿器を使用することをおすすめします。
自分は下記の製品を使っています。
イントネーションの正確な設定
イントネーションの調整はギターの音程を正確に近づけることを目的とします。
ギターの構造的な「すべてのポジションでチューニングが絶対的に合わない」という問題を認識しつつ、できる限り正確な音程を出すことを心がけましょう。
ブリッジでのオクターブチューニングをきちんとすることで正確な音程が期待できます。
一般的には12フレットのハーモニクスと実音を合わせる事が多いですが、使うポジションによっては3フレットと15フレット、5フレットと17フレットなど各ポジションでできるだけ差異がないようにすると良いでしょう。
また正確なチューナーも必須です。
自分の場合は5フレット、17フレット上でもピッチを確認し、Sonic Researchのターボチューナーを使用しています。
プログラミングもできて素晴らしいチューナーです。
エフェクトペダルとアンプの調整
エフェクトペダルのチェーンの構築
今や自宅のサウンドメイクにも必要なペダルエフェクターやプロセッサー、プラグインの設定ですが、その順番や組み合わせの基本を知っておきましょう。
自宅でのサウンド作りに欠かせないエフェクトペダルですが、その順番や組み合わせによって多様な音色を生み出すことができます。
ダイナミクス系から始め、ディストーション/オーバードライブ系、モジュレーション/フィルター系、空間系の順に配置するのが一般的です。
- ダイナミクス系:コンプレッサーやタッチワウなど
- ディストーション/オーバードライブ系:みんなが大好き歪みペダルです。
- モジュレーション/フィルター系:フェイザーやフィルターと名がついたもの。ワウ・ペダルなどはフィルターとも言えますが、一番先頭におくのが一般的だったりします。
- 空間系:その名の通りディレイやリバーブエフェクトです。
例外が発生するように、基本を知りつつそれを覆すことで象徴的なサウンドを作ることもできます。
シューゲイザーのギタリストが歪みペダルの前にあえてリバーブを置くことで象徴的な壁サウンドを構築したり、歪みペダルのあとにワウを置くことでエグみを増したりする事ができます。
アンプのEQ設定の理解と調整
アンプのEQは自宅での音作りにおいて非常に重要です。
まずはアンプのEQの特性を知り、また部屋の響きなどを考慮にいれることが重要です。
クリーンでもヘヴィなディストーションでもまずは低域、中域、高域のバランスを意識することが重要です。
自宅でのレコーディング環境の準備
音響調整のコツ
自宅でのレコーディングでは部屋の音響特性を理解し、それに合わせて音響を調整することが重要です。
吸音材などを使用して、できる限り理想的な録音環境を作り出しましょう。
モニタリングシステムの最適化
正確なミックスを行うためには、適切なモニタリングシステムが必要です。
モニタースピーカーやヘッドフォンを選び、部屋の音響に合わせて配置することで、自宅でもプロレベルのサウンドを実現できます。
大音量を出すことが難しい自宅でも、できる限りフラットなモニタースピーカーやヘッドホンを使うことでクォリティの高いサウンドに近づくことができます。
自宅でのトラブルシューティング
よくある問題
よくある問題とその解決策 自宅でのギター演奏やレコーディング中に起こり得る問題には、エアコンの騒音やコンセントからの電源ノイズがあります。
エアコンに関してはなるべく離れたり、REC中のみエアコンを切るなどで対処することができます。
電源ノイズに関してはなかなか対処が難しいですが、安定化電源やパワーコンディショナーを使用することで解決する場合もあります。
また意外と盲点となるのが予備の弦やピックは常に用意しておきましょう。
REC中にサプライ不足が発生すると、それだけでテンションが下がってしまう原因になります。
プロのサウンドを自宅で実現する方法 まとめ
今回は「プロのサウンドを自宅で実現する方法」として基本的な部分をまとめました。
なかなかすべてが及ばずとも、すこしでも近づけるという意識でいるとクォリティが高まっていくでしょう。