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ミュージシャンが収入を安定させるために知っておきたい「資産型」と「時給型」の仕事の分け方

皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks

ミュージシャンとして活動していると、収入の波に悩まされる時期が必ずやってきます。

ライブが続いた月は潤うけれど、オフシーズンに入ると一気に通帳が寂しくなる、という経験はぼくにも何度もあります。

この波を小さくして収入を安定させるために、まず最初にやってほしいことがあります。

それは、自分がやっている仕事を「資産型」と「時給型」の2つに分けて考えることです。

今日はこの2種類の仕事の違いと、ミュージシャンがどう配分すれば収入が安定していくのかを掘り下げていきます。

目次

資産型の仕事とは何か

資産型の仕事とは、一度作ったものが時間をかけて収入を生み続けてくれる種類の仕事です。

ミュージシャンの仕事で言えば、楽曲のリリースが代表例です。

サブスクで聴かれ続ける曲、ダウンロード販売で売れ続ける音源、フィジカルとして残るCDやレコード、これらはすべて「作った瞬間に売上が立つ」のではなく「作った後にじわじわ売上が積み上がる」性質を持っています。

ぼくが運営している機材ブログや、教則動画のYouTubeチャンネル、教則本の出版なども同じく資産型に分類できます。

  • 楽曲リリース(サブスク・ダウンロード・フィジカル)
  • 機材レビューや音楽論を扱うブログ運営
  • YouTubeでの演奏動画や教則動画
  • 教則本の出版や有料楽譜の販売
  • 音源素材やサンプルパックの販売

資産型の仕事の最大のデメリットは、安定した収入になるまでに時間がかかるということです。

1曲リリースしただけで生活できるほどの再生数が回るのは稀ですし、ブログも記事数が積み上がるまでアクセスは伸びません。

しかしジャンルやコンテンツの種類によっては、3年後5年後にも安定して収入を生み続けてくれる「資産」になります。

時給型の仕事とは何か

時給型の仕事は、自分が現場に入ってその場で価値を提供することで収入が発生する仕事です。

ミュージシャンであれば、ライブ出演やセッション参加、ギターレッスン、PA・録音エンジニアの現場仕事、楽器店でのデモ演奏などが該当します。

  • ライブやサポート演奏の出演料
  • ギターレッスンや音楽講師業
  • レコーディングセッションへの参加
  • PA・録音エンジニア業務
  • 講演やワークショップ、楽器店でのクリニック

時給型の仕事のメリットは、収入の計算がしやすくて手っ取り早いことです。

「来月は3本ライブが入っているからこのくらいの収入になる」「レッスン生が10人いるから月にこのくらい」と、見通しが立てやすい。

その反面、自分が動かなければ収入はゼロです。

体調を崩した月、ツアーが組めなかった季節、レッスン生が卒業していった時期、こういうタイミングで収入は一気に落ち込みます。

ただし時給型の仕事には例外的な可能性もあって、自分の権威や知名度が上がっていくと、1本あたりの単価が青天井に上がっていく場合があります。

世界的なスーパープレイヤーがアリーナ規模のライブで何百万、何千万と稼ぐのも、メソッドを確立した名講師が高額レッスンで予約待ちになるのも、根本は時給型の延長線上にあります。

つまり時給型は天井がある仕事ではあるけれど、その天井を押し上げる方法も同時に存在するということですね。

「半資産」という第3の考え方

ここまで2種類で分けてきましたが、現場の仕事の中には「半資産」と呼びたくなるものもあります。

たとえばライブ出演そのものは時給型ですが、その様子が映像や音源として記録されて公開されると、後々まで自分の演奏として参照される資産になります。

講演や講師業も同じで、「〇〇大学で講師を務めた」「〇〇フェスで講演した」という肩書や記録は、その後の仕事を呼び込む信用資産になります。

つまり同じ時給型の仕事でも、記録が残って肩書になるかどうかで「半資産」になり得るかが変わってきます。

仕事を選ぶときに「これは時給で終わるのか、それとも記録として残って次の仕事を呼んでくれるのか」を意識するだけで、同じ仕事の価値が変わって見えてきます。

分けて考えると収入はどう安定するのか

資産型と時給型を分けて意識すると、自分の時間配分が見えるようになります。

ミュージシャンの陥りがちなパターンとして、目の前の収入を確保するために時給型の仕事ばかりを詰め込んでしまうことがあります。

ライブとレッスンで予定が埋まっている状態は、一見すると充実しているように見えるんですが、3年後5年後の収入の柱はそこにはありません。

逆に資産型ばかりに時間を使うと、収入が積み上がるまでの期間に生活が苦しくなります。

だからこそ、両方のバランスを意識的に組むことが収入安定の鍵になります。

ぼくがおすすめしたいのは、週単位で「資産型に使う時間」と「時給型に使う時間」をあらかじめブロックしておくことです。

  • 週の何日かは作曲やレコーディング、ブログ執筆など資産型に充てる
  • 残りの日でライブ・レッスン・セッションなどの時給型をこなす
  • 時給型の仕事も、記録や肩書が残るものを優先的に選ぶ
  • 資産型の蓄積が増えてきたら、時給型の単価を少しずつ上げていく

この組み方をしておくと、時給型の収入が落ちる月でも資産型からの細い収入が下支えしてくれて、波が小さくなっていきます。

まとめ

ミュージシャンの仕事は、性質の違う2種類が混ざっているという視点を持つだけで、自分の活動の見え方が変わります。

資産型は時間がかかるけれど積み上がる、時給型は手っ取り早いけれど自分が動かないと止まる、そして時給型でも記録が残れば半資産になる、という整理です。

収入を安定させたいと思ったら、まずは今月自分がやっている仕事を紙に書き出して、資産型・時給型・半資産に色分けしてみてください。

偏りが見えた瞬間に、来月の動き方が変わるはずです。

音楽で長く食べていくための土台は、この時間配分の意識から始まります。

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