皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
PolyphiaのもうひとりのギタリストScott LePage(スコット・ルページ)。
Tim Hensonの派手なリードに隠れがちですが、実はPolyphiaのアンサンブルの「下支え」をすべて担当しているのがスコットで、コードボイシングの広げ方、リズムの切り方、空間系の配置の巧さは尋常ではありません。
機材もティムほど派手ではないんですが、ひとつひとつの選択が極めて職人的で、音楽理論とトーンメイキングの両方に精通していることがわかる構成になっています。
今回はそんなスコットの2026年最新の機材を掘り下げていきます。
目次
Scott LePage 使用機材一覧
ギター
- Ibanez AZ Prestige(メイン)
- Aristides 060(カスタム / レコーディング)
- Strandberg Boden(ヘッドレス / フライリグ)
アンプ / モデラー
- Neural DSP Quad Cortex(メイン)
- Kemper Profiler(スタジオ / サブ)
エフェクター
- Strymon TimeLine(ディレイ)
- Strymon BigSky(リバーブ)
- Polytune 3(チューナー)
スコットのサウンド哲学:2本目のギターこそアレンジの命
ツインギターバンドで「2本目」を担当するときの最大の難しさは、1本目のギタリストの音と衝突しないことです。
スコットはこの点を完全に理解していて、ティムのリードが中高域で動き回っているときは、自分のパートを低中域寄りにシフトして、コードの土台を広く作る。
逆にティムがソロを弾くときは、空間系を深めに振って、アンビエントパッドのように楽曲の背景を作り込む。
このトーン設計の巧みさが、Polyphiaのサウンドの「厚み」を作り出している本当の理由です。
メインギター:Ibanez AZ Prestige
スコットの現行メインがIbanez AZ Prestigeです。
AZシリーズはスーパーストラト系で、S-S-Hのピックアップレイアウトとハイパスフィルター付きボリューム、非常に精度の高いトレモロユニットが特徴。
Polyphaの楽曲ではクリーン、クランチ、ドライブを曲中で頻繁に切り替える必要があるので、この「ワンギターでマルチに対応できる」AZは彼にとって理想的な選択です。
指板はローステッドメイプル、フレットはステンレスが標準で、長時間の演奏でも安定感が崩れにくい設計になっています。
デジタルリグ:Quad Cortexの活用
ライブのメインはNeural DSP Quad Cortex。
スコットの使い方で特徴的なのは、キャプチャー機能を活用して、自分の好きなアンプ(FenderのDeluxe ReverbやMesaのRoadsterなど)の実機を自前でプロファイリングして、それをデジタル上で運用している点。
既製のアンプモデルは便利ですが、楽曲ごとに微妙に違う「手触り」を出すには、自分でキャプチャーするのが最短ルートです。
空間系の使い方
Strymon TimeLineとBigSkyの2台体制は、現代のプロギタリストの事実上の標準装備です。
スコットの場合、ディレイは短めのスラップバック〜4分音符を主体にして、リバーブはShimmer / Cloud系のパッド的なモードを多用する。
コード一発で空気感がふわっと広がる設計で、ティムのピッキングアタックとは真逆の「塊感」を作り出す。
このコントラストがあるからこそ、Polyphiaのツインギターは他のバンドと決定的に違う音像になっています。
トーン再現Tips
スコット側の音を真似したいなら、まずギター側のトーンコントロールを絞り気味にして、ハイを少し削るところから始めてください。
アンプはFender系のクリーン〜クランチで、EQはバランス重視。
そこにディレイとリバーブを「薄く2段」重ねる。
コードを弾いたとき、音が「前に出てくる」のではなく「後ろで広がる」印象になったら、かなりスコットに近いはずです。
Scott LePageの機材まとめ
スコット・ルページの機材選びは、「主役を引き立てるための機材学」として非常に完成度が高いです。
Ibanez AZの汎用性、Quad Cortexの柔軟性、Strymon軸の空間処理。
どれも派手さよりも「アンサンブル全体をどう良くするか」という視点で選ばれています。
バンドで2本目のギターを担当する方や、バッキング中心のプレイヤーには、スコットの機材構成が最高の教科書になるはずです。
