皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Ariel Posen(アリエル・ポーゼン)は、カナダ出身のシンガー / スライドギタリストで、現代のルーツ系 / アメリカーナシーンを代表するプレイヤーです。
スライドギターを主戦武器にしていますが、従来のブルースロック的なスライドとは違って、コードをメロディックに歌わせる独特のフレージングが特徴。
機材もそのサウンドを支えるために、Mule Resophonicという特注ビルダーのギターと、低ワット系のチューブアンプを軸にした非常にパーソナルな構成になっています。
今回はそんなアリエルの2026年最新の機材を掘り下げていきます。
目次
Ariel Posen 使用機材一覧
ギター
- Mule Resophonic Mulecaster(メイン / スライド)
- Fender Custom Shop Tele(セカンド)
- Gibson Les Paul Goldtop(サステイン用)
アンプ
- Benson Chimera(メイン / 低〜中ゲイン)
- Fender Princeton Reverb(クリーン)
エフェクター
- JHS Morning Glory(ドライブ)
- Strymon Flint(リバーブ+トレモロ)
- Chase Bliss Audio Mood(空間系 / グラニュラー)
アリエルのサウンド哲学:スライドをコードワークに昇華させる
アリエルのプレイで最大の特徴は「スライドバーで和音(複数音)を弾くこと」です。
通常のスライドは単音メロディに使われますが、彼は3つ以上の音を同時にスライドさせて、コード全体を滑らかに動かしていく。
このプレイを成立させるには、各弦のピッチがクリアに聞こえ続けるギターとアンプの組み合わせが不可欠で、Mule ResophonicとBensonという選択にはそれだけの理由があります。
メインギター:Mule Resophonic Mulecaster
アリエルの顔ともいえるのがMule Resophonic Mulecaster。
通常のエレキギターの形状にリゾネーター的な要素を加えた、ミシガン州のMule Resophonic社のカスタムモデル。
スライドバーでの発音を前提にした弦高設定と、ハムバッカーPUによる太いミッドレンジが、アリエルのあの「歌うスライドトーン」を可能にしています。
見た目もヴィンテージ感のあるクラシカルなスタイルで、ステージ映えも抜群です。
アンプ:Benson Chimera
アリエルのアンプはBenson Chimeraがメイン。
オレゴン州のBenson Ampsは、低ワットの6V6プッシュプル構成で、柔らかく粘るドライブが持ち味の精鋭ブティック・アンプメーカー。
ChimeraはFender系のクリーンとVox系のクランチを行き来できる可変性が売りで、ルーツ系のジャンルに理想的な挙動を示す。
クリーンを大きめの音量で出しつつ、ピッキングの強さでクランチを引き出すスタイルが、アリエルのサウンドの中核。
特殊ペダル:Chase Bliss Audio Mood
アリエルのペダルボードに潜むユニークな一台がChase Bliss Audio Mood。
グラニュラー、ルーパー、リバーブ、ディレイを独特の方式で組み合わせた実験的なエフェクターで、従来の時間軸系にはない「質感の崩し方」ができる。
彼の楽曲の間奏で、ふと現れるシネマティックな空間処理は、このペダルの個性が大きく貢献しています。
トーン再現Tips
アリエルのサウンドを目指すなら、まずスライドバーを用意することが大前提になります。
機材側では、アンプをクリーン寄りに設定して、JHS Morning Glory系の柔らかいドライブを軽く乗せる。
リバーブは深めに、トレモロを薄く加えると、ヴィンテージ感と現代感が同居する独特のテクスチャーになります。
コードを弾いた状態でスライドバーを動かし、音が途切れずに滑るように繋がる感覚を体感してみてください。
Ariel Posenの機材まとめ
アリエル・ポーゼンの機材構成は、現代アメリカーナ / ルーツ系の「もう一つの可能性」を示しています。
Mule Resophonicの独自性、Bensonの粘り、Chase Blissの質感。
すべてが「スライドをコードワークとして表現する」という一点のために選ばれています。
従来のブルースの枠組みから一歩先に進みたい方には、アリエルの機材選びが大きなヒントになります。
