皆さんこんにちはmasa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks)
Bill Lawrenceが別会社で開発しているBill and Becky Wild USA PU。
そのL-500XLを購入したのでレビューします!
ヌーノ・ベッテンコートも現在はWild USA PUのほうを使っているらしいとのこと!
Bill Lawrence名義とBill and Becky Wild USA PU名義2つのブランドで同名のPUがあるので、紛らわしいですが、そのあたりも解説していきます。
目次
Bill LawrenceとBill and Becky Wild USA PUの違い
端的に、Bill Lawrenceという会社を退いたビル自身が、個人で設立した新しい会社がBill and Becky Wild USA PUです。
今回解説しているL-500XLなど同名のピックアップがありますが、ルックスや抵抗値などが異なっています。
L-500には出力別に4つのバージョンがあります。
C、R、L、XLとありそれぞれClean、Regular、Lead、Extra Leadとなっており、XLは一番出力が高いモデルです。
L-500XL-Bill and Becky Wild USA PU 特徴
- Bill Lawrenceのロゴがない
- Bill Lawrenceのものに比べてブレード部分が太い
- 直流抵抗値:16.0kΩ程度(Bill Lawrenceでは11-12kΩ程度)
DimebuckerとBill Lawrence、Wild USAの比較が下の動画でなされています。
さらにFlipped(逆さまに)セッティングした音色も確認できます。
一聴すると差はかなり僅かに感じます。
ブレード部分の太さ
Bill LawrenceのL-500XLに比べてWild USAのものはブレード部分が太くなっています。
磁界への変化が多少なりともあるのでサウンドの違いに起因する部分かと思います。
マグネットに関して、L-500はセラミックを使用していたが、Wild USAでは望むセラミック磁石が得られなかったためアルニコ5を使用しているという情報を得たのですが、明確に記されているわけではありませんでした…
ビル本人は
「マグネットそのものによる音色より、磁界の出方やコイルの巻き方とのバランスで音色が決定される」
という内容で述べているの部分もあります。
後述する音色でミドルの暖かさの部分にアルニコっぽさを感じないでもない、といった感じです。
抵抗値
これが最も違います。
Wild USAのL-500XLを測定したとき16.0kΩほどという数値が出ました。
Bill Lawrenceのものは公称で11-12kΩほどです。
Wild USAは高出力PUと言えるほどの数値、比べてBill Lawrenceのものはミドルくらいとも言えます。
Seymour Duncan Dimebuckerは公称16.5kΩほどなので、Wild USAのL-500XLはむしろDimebuckerに近い抵抗値を持っています。
L-500XL-Bill and Becky Wild USA PU 音色
直流抵抗値の大きさからSeymour Duncan Dimebuckerとの違いを述べつつ、Wild USAの
L-500XLの音色を解説していきます。
- シングルコイル感のあるハイ
- 伸びる倍音
- 特徴的な中域
- タイトな低域
- 長いサステイン
という特徴がざっと挙げられます。
シングルコイル感のあるハイ
バイト感がきっちりありながら1、2弦がシャキっと抜けてきます。
クリアでしっかり音程感も感じます。
Dimebuckerはハイがプレゼンス領域まで伸びない感じがあるので、このハイの部分に違いが感じられます。
やはりダイムバックダレルというよりヌーノ・ベッテンコートのニュアンスが感じられました。(本人もWild USAのほうのL-500XLを使っているとのことです。)
特徴的な中域
L-500XLはDimebuckerに比べてちょっと鼻詰まり感のあるようなハイミッドが主張します。
バイト感のある音色とこのミドルが合わさって歪ませたときのピッキング時に非常に気持ちの良いヌケ感に繋がってきます。
この2つのピックアップを比べると、むしろこのミドルのおかげで、Dimebuckerのほうが汎用性があるとも言えそうでした。
(アンプにももちろんよりますが。)
タイトな低域
こちらはDimebuckerと同じく、ルーズな低域がなく引き締まった音色です。
深めに歪ませても明瞭な音色を保つ要因になっています。
ダウンチューニングしたときの素直さは上記のミドルの感じからDimebuckerのほうが癖がない感じです。
長いサステイン
ブレード系のPU全般に言えることですが、サステインが長く感じます。
ブレードの磁力は特別低いと感じるほどでもないですが、磁界の関係かやはりこのタイプのバーポールピースは独特のサステインの長さを持っている印象がありますね。
L-500XL Bill and Becky Wild USA PU まとめ
L-500XL Bill and Becky Wild USA PUは現在、オフィシャルより注文可能です。
Bill Lawrence名義のものはサウンドハウスなどでも手に入りますね。
レビューや見た目でかなり特徴的なPUというイメージがありますが、音色のまとめ方や出力が絶妙で決して使いにくい音色ではないです。
むしろこういうキレを求めているギタリストも結構いるんじゃないかなーとも思うほどです。
今後Bill LawrenceのほうのL-500XLとWild USAのもの、こちらの明確な違いも今後のブログで述べていきたいと思います!
Wili USAのピックアップは下記のURLから日本に直送してくれます。
PU本体$79、送料$18でトータル$97。
当時のレートで13000円ちょっとでした。
Bill Lawrenceの方は8000円台で日本ですぐに手に入るのでこの差をどう取るかですが、ライトに試したい場合はBill Lawrenceの方、ヌーノサウンドにこだわりたい場合Wild USAのほうを試してみると良いかもですね!
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