Jared James Nichols

【2026年最新】Jared James Nichols(ジャレッド・ジェームス・ニコルズ)の使用機材まとめ ギター・アンプ・エフェクター

皆さんこんにちは、masa BLIK ito(まさぶりっくいとう)です。(@masabliks

Jared James Nicholsを初めて観たときの衝撃を忘れられません。

ピックを持っていない。人差し指の腹一本で、レスポールからあの図太い音が出ている。

しかもP-90一発という、潔いどころか「本当にそれだけで大丈夫なんですか」と言いたくなるような仕様のギターで。

「Blues Power」を合言葉に、たった指一本でブルースロックの未来を切り拓いてしまった男の機材を、今回は徹底的に掘り下げていこうと思います。

さあいってみましょう!

目次

Jared James Nichols 使用機材一覧

まずは全体像をざっと一覧で。

ギター

  • Epiphone JJN "Old Glory" Les Paul Custom(シグネチャー / ブリッジP-90一発)
  • Epiphone JJN "Gold Glory" Les Paul Custom(シグネチャー)
  • Gibson 1952年製 Les Paul "Dorothy"
  • Gibson 1953年製 Les Paul "Ole Red"
  • Gibson 1956年製 Les Paul Junior "Charlie"

アンプ

  • Blackstar JJN-50(シグネチャー / 50W / EL34)
  • Blackstar JJN-20R MkII(コンボ+ヘッド / 20W / EL84)

エフェクター

  • Klon Centaur(ブースト / オーバードライブ)
  • Ibanez TS808HW Tube Screamer(ミッドブースト)
  • RMC Picture Wah(ワウ)
  • Tycobrahe Octavia(オクターブファズ)
  • Sabbadius Funky Vibe(ユニバイブ系)
  • Lehle Little Dual II(アンプスイッチャー)

その他

  • コイルケーブル愛用

ジャレッドのサウンド哲学:「ギター、ケーブル、アンプ。以上。」

彼のペダルボードを見ると、まずその台数の少なさに目がいきます。

「ギター、ケーブル、そして吼えるアンプがあれば、あとは全部指でやる」

おとこらしい…

でもね、実際に彼の音を聴くと納得なんです。ピックで弾くのと指で弾くのでは、弦へのタッチが根本的に違う。ピックだと硬質な「パチッ」というアタックですが、指の腹だと「ぶわっ」と太く柔らかい立ち上がりになる。

このアタックの違いがP-90のミッドレンジと合わさると、ハーモニクスがグワーンと乗った独特の倍音構成になるんですね。

ダイナミクスも完全に右手のコントロールだけ。強く弾けばアンプがドライブするし、軽く触れればクリーンが顔を出す。エフェクターのスイッチを踏む必要がないから、演奏に100%集中できるという仕組みです。

ミニマリストに見えて、実は理にかなったシステムなんですよね。

メインギター:P-90一発の潔さに全てが詰まっている

さて掘り下げていってみましょー。

Epiphone JJN "Old Glory" Les Paul Custom

彼のアイコンとなっているメインギター。

ブリッジポジションにSeymour Duncan製のP-90を一発だけ搭載し、ボリュームとトーンだけで操作するという、これ以上シンプルにしようがない構成です。

ここで「P-90って何がいいの?」という方のために少し触れると、P-90はハムバッカーともシングルコイルとも違う独特のポジションにいるピックアップです。

シングルの鈴鳴り感を持ちつつ、ハムバッカーに迫るパンチ力がある。特にミッドの「うなり」が独特で、指弾きとの相性がとにかくいい。ピック弾きだとちょっとジャリジャリしすぎることもあるんですが、指だとまろやかに馴染むんです。

ブリッジにはWrap-aroundタイプを採用していて、通常のTune-O-Maticと比べて弦がブリッジから直接テールピース方向に折り返されない分、サステインとアタックの出方がまた違う。ドンッとした低域の重心が特徴的で、あのどっしりした音の正体はここにもあると思います。

Epiphone製なのでGibsonと比べて価格帯もかなり手が届きやすい。「彼の音が欲しいなら、まずこれ」と言えるのが良いですよね。

ヴィンテージ・コレクション:本物のレスポールを弾きこなす男

彼が「Dorothy」と呼ぶ1952年製のGibson Les Paulは、レスポール史上でも最初期のもの。

ゴールドトップにP-90というオリジナルスペックそのままの状態で、これをライブに持ち出すわけです。正直、博物館に入っていてもおかしくないレベルの楽器です。

「Ole Red」(1953年製)、「Charlie」(1956年製 Les Paul Junior)も含めて、コレクション全部がP-90系で統一されているのが面白い。彼にとってP-90以外の選択肢は存在しないんでしょうね。

ヴィンテージの木の枯れた鳴りは、新しい楽器では絶対に出ない。でも、フレットの減りやネックのコンディション管理を考えると、ライブ使用は相当な覚悟がいる。そこに躊躇なく持ち出すところが、この人のロックなところです。

アンプ:Blackstarとのシグネチャー・パートナーシップ

Blackstar JJN-50

彼の最新シグネチャーヘッドです。St. Jamesシリーズをベースにした50W、EL34管搭載。

面白いのが専用スイッチが2つ付いていること。

「Blues Powerスイッチ」はミッドレンジにグッと厚みを加えるもので、ブルージーな粘りが欲しいときにパチッと入れる。

「Sagスイッチ」はヴィンテージのチューブアンプが大音量で鳴らされたときに起こる、電源部の「たわみ」を再現するもの。あの「バーーン」と弾いたときに音がちょっと押しつぶされてから戻るコンプレッション感、あれを意図的に作り出せるわけです。

さらにリアクティブロードを内蔵しているので、キャビネットを鳴らさなくても真空管が「ちゃんと負荷を感じている」状態で録音できる。自宅録音組にとっては地味にありがたい機能ですね。

音の傾向としてはブリティッシュ系のミッドと、アメリカンなローの暖かさが同居している感じ。P-90との相性を考えて設計されているのが伝わってきます。

Blackstar JJN-20R MkII

20WのEL84コンボ。

EL34とEL84ではパワー管のキャラクターが結構違っていて、EL84のほうがハイエンドにキラッとした華やかさが出やすい。

ジャレッドはスタジオや小規模なライブではこちらを使っているようで、JJN-50よりもわずかにクリーン寄りの音色が特徴です。

エフェクター:少数精鋭の「全員レギュラー」

Klon Centaur + Ibanez TS808HW

ジャレッドのドライブペダルはこの2台で完結。

Klon Centaurはもはや説明不要のオーバードライブですが、彼の使い方は歪みペダルとしてではなく、アンプをプッシュするためのクリーンブースト的な使い方がメイン。Klonのミッドの出方がP-90の帯域ともちょうど噛み合って、ギュッと音が前に出てくるんですよね。

TS808HWはハードワイアードバージョンのTube Screamer。こちらも中域にグッと谷間を作って、アンプのスイートスポットに信号を送り込む道具として使っています。

この2台を状況で切り替えることで、クリーンからクランチ、リードまでカバーしている。「エフェクト」というより「アンプの状態を変える道具」という位置づけなのが面白いです。

Tycobrahe Octavia

ジミ・ヘンドリックスが使ったことで伝説になったオクターブファズです。

上のオクターブが混ざったあのギョワーンという音は、モダンなデジタルエフェクターでも再現が難しい。アナログ回路の歪み方が作るあの不規則な倍音構成は、ある種の「不完全さ」が魅力なんですよね。

ジャレッドは、ブルースロックの文脈にこの飛び道具を入れることで、ヴィンテージな空気感をモダンなステージに持ち込んでいます。

Sabbadius Funky Vibe + RMC Picture Wah

ユニバイブとワウという、こちらもクラシックなモジュレーション。

Funky Vibeの「ゆわーんゆわーん」という揺れは、指弾きの柔らかいアタックと組み合わさるとえも言われぬ表情が出ます。

Picture Wahはバイパス時の音質劣化が少ないことで知られるワウペダルで、シグナルの質を保ったままワウの表現ができる。コンパクトボードのギタリストには嬉しい設計です。

Lehle Little Dual II

アンプスイッチャーとしてJJN-50とJJN-20Rを切り替えるために使用。こういう地味だけど確実に仕事をするユーティリティ系機材を入れているのが、現場のプロらしさですね。

サウンドチェック(YouTube)

実際のサウンドはこちらの動画で確認できます。

ジャレッドの機材まとめ

Jared James Nicholsの機材を見ていて感じるのは、「シンプルに見えるけど、一個一個に逃げ場がない」ということ。

エフェクト10台並べて音を作るスタイルなら、1台くらいいまいちでも他でカバーできる。でもP-90一発、ペダル数台だけの構成では、全ての機材が「本物」でなければサウンドが成立しない。

1952年のヴィンテージ・レスポールをライブに持ち出す覚悟。Klonの原器を実際に使い続ける姿勢。指だけで音楽を伝えるという信念。

「機材が少ない=手を抜いている」ではなく、「機材が少ないからこそ全部が一級品でなければならない」という逆の厳しさがここにはあります。

ブルースロックが好きな方は、まずOld Gloryを手に取って、ピックを置いて指で弾いてみてください。別の世界が始まりますよ。

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